出版社内容情報
『不思議の国』『鏡の国』『子ども部屋』アリス3作を収録! 妖精姉弟が活躍する長篇『シルヴィーとブルーノ 正・続』(抄)など、不可思議でナンセンスなキャロル・ワールドの精髄。(解説/鴻巣友季子)
ルイス・キャロル[ルイスキャロル]
鴻巣 友季子[コウノスユキコ]
芦田川 祐子[アシタガワユウコ]
内容説明
アリス3部作をまとめて収録!妖精姉弟との交流を描く『シルヴィーとブルーノ』は完結篇も掲載。短篇2本も加えた、論理や常識を覆すキャロルの迷宮へようこそ。
著者等紹介
キャロル,ルイス[キャロル,ルイス] [Carroll,Lewis]
1832.1.27‐1898.1.14。イギリスの作家・数学者。本名チャールズ・ラトウィジ・ドッドソン。チェシャ州ダーズベリーにて、英国国教会牧師の長男として生まれる。13歳ころから家庭内雑誌の編集を行い、自作のエッセイ、パロディ、詩などを掲載。母校オックスフォード大学特別研究員、数学講師として学究生活を送る傍ら、ルイス・キャロルのペンネームで雑誌に詩や短篇を寄稿、写真にも情熱を注ぐ。33歳で刊行した『不思議の国のアリス』は好評を博し、以後数十ヶ国語に翻訳されて世界的なベストセラーとなり、その人気はいまだ衰えていない(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
88
ルイス・キャロルの代表作がまとめて読めるというのがいいですね。抄訳作品もありますが、矢張り『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』が1冊におさまっており、ジョン・テニエル氏の挿絵も余すところなく取り入れているというのはアリスファンにとっては何よりも嬉しいところです。『子ども部屋のアリス』という作品があることはこの本で知りました。児童文学者としてのルイス・キャロルが味わえる1冊だと思います。2016/09/15
圓子
5
まずはアリス三部作。通して読んだのは初めてだな。アリスくらい有名作だと、各種メディアミックス・モチーフを利用した他作品の断片等々から知った気になってしまうもの。もったいない。一行も気が抜けないほどにちりばめられた言葉遊びと論理的実験。なんとまあ奥深いこと。それでいて、何も考えなくてもおもしろおかしいドタバタ劇としても成立しているのだわ。2020/04/26
圓子
3
『シルヴィーとブルーノ』先入観あっての言いぐさになるが、何らかの性癖が込められている気はする。たしかに。妖精っこふたりが完璧に愛らしい。ナンセンス・難解な構造で意味の分からない部分があるのに気にならずすいすい読めた。これはおもしろかったということね。信仰に関する議論がかなりの分量盛りこまれていたのがちょっと意外に感じたけれど、そもそも牧師の息子なのですね。疫病と自己犠牲と信仰ってすごくタイムリー。短編ふたつはことば遊びと皮肉っぽさが印象的。2020/04/30
彼方
1
シルヴィーとブルーノを抄訳でも読みたくて図書館にて。 アリス3部作、子ども部屋のアリスは初読でした。不思議〜と鏡〜は久しぶりに読んで懐かしさもあり。テニエルの挿絵も(全てかしら?)収録されていて、大満足。 シルヴィーとブルーノは、アリスとはまた違った雰囲気。大人が読むなら、というか、私はこちらの方が好きかもしれない!夢と現を行き来する「僕」のナンセンスでロジカルな語り口から紡がれる姉弟の愛らしさ!ただひたすらに可愛かった。完結編も含め根底にあるのは「愛」と「信仰」。牧師でもあるルイスの敬虔さに触れた心地。2024/02/04
御庭番
0
あまり世に出ていない?作品が読みたくて図書館で借りました。
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- DVD
- 横山光輝 三国志 第7巻