出版社内容情報
今も英国で愛される作家、ディケンズ。『デイヴィッド・コッパフィールド』『骨董屋』『我らが共通の友』の3長編の抄訳で、波瀾万丈の人生を描く稀代のストーリーテラーぶりをご堪能あれ。(解説/辻原登)
内容説明
我々は、「夏の夕暮れの光が消えるように、儚く逝った」薄幸の少女ネル(『骨董屋』)に涙を流し、跳梁する悪と貧困、虚栄と憎悪、悲痛な恋と変身・分身の劇がめくるめくように展開する『我らが共通の友』に十九世紀小説の最高の達成をみて、胸を躍らせる。スリルありサスペンスあり、ミステリーあり、数えきれないばかりの人物たちと事件がやがてジグソーパズルが形をなすようにして、壮大な勧善懲悪のカタルシスを伴って幕を閉じる。
著者等紹介
ディケンズ,チャールズ[ディケンズ,チャールズ] [Dickens,Charles]
1812.2.7‐1870.6.9。イギリスの小説家。イングランド南岸のポーツマスに生まれる。父の借金により学校をやめ、靴墨工場に働きに出るなど辛い少年時代を送りつつも勉学に励み、新聞記者として頭角を現す。初の単行本『ボズのスケッチ』が人気を博し、以後当代屈指の人気作家として数多くのベストセラーを執筆
辻原登[ツジハラノボル]
1945年和歌山県生まれ。小説家。90年『村の名前』(文藝春秋、のち文春文庫)で芥川賞、99年『翔べ麒麟』(読売新聞社、のち文春文庫、角川文庫)で読売文学賞、2000年『遊動亭円木』(文藝春秋、のち文春文庫)で谷崎潤一郎賞、10年『許されざる者』(毎日新聞社、のち集英社文庫)で毎日芸術賞
猪熊恵子[イノクマケイコ]
1979年愛知県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科欧米系文化研究専攻博士課程満期退学。現在、東京医科歯科大学教養部准教授。専門はイギリス十九世紀文学(主にディケンズ、ブロンテ)、文学作品における語り手の表象および語り手の「音声」の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆーかり
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圓子
圓子