出版社内容情報
フランスの巨匠バルザックの魅力を集めた1冊。「悪と堕落の権化」たるヴォートランが暗躍する『ゴリオ爺さん』『幻滅(抄)』『浮かれ女盛衰記第四部』を収録し、“人間喜劇"の真髄を描く。(解説/野崎 歓)
内容説明
個人や社会の暗部に深く測鉛を下ろして、ときにはおぞましい真実をも明るみに出し、野心の挫折や運命の無情を好んで主題としながら、バルザックの小説はつねにポジティヴな生命感を失わず、人生へのあくなき好奇心と愛着をにじませています。そこに並はずれた創造者バルザック自身の精神の脈動を感じとらずにはいられません。…本書をひとつの入口として、読者がバルザックの築いた大伽藍の探検に乗り出されますよう!
著者等紹介
バルザック,オノレ・ド[バルザック,オノレド] [Balzac,Honor´e de]
1799.5.20‐1850.8.18。フランスの小説家。フランス中西部のトゥールに生まれる。人間へのあくなき好奇心と愛着をもって、同時代の社会と世相をあまねく活写しようと、全89作におよぶ“人間喜劇(コメディ・ユメーヌ)”を精力的に執筆して、フランス近代小説の新しい道を切り開く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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