出版社内容情報
あの難解とされた名作はこんなにも面白かった! 鮮やかな丸谷流新解釈が冴える『ユリシーズ』へと繋がるジョイスの半自伝的小説。英文学者丸谷才一の研究・翻訳の集大成、読売文学賞受賞作、文庫化。
内容説明
アイルランド中流階級の長男として生まれた主人公スティーヴン・ディーダラス。藝術家に憧れた彼の幼年時代からアイルランドを離れるまでの魂の軌跡を、彼の言語意識に沿って描いたモダニズムの代表的傑作。1、イエズス会系学校での寄宿生活。2、一家の没落、転学、娼婦…。3、犯した罪の意識と懺悔。4、贖罪、聖職を選ぶ葛藤。5、藝術家として飛翔の決意。
著者等紹介
ジョイス,ジェイムズ[ジョイス,ジェイムズ] [Joyce,James Augustine Aloysius]
1882‐1941。アイルランドのダブリンに生まれる。名門校クロンゴーズ・ウッド・コレッジに入学するが、家運の傾きで退学を余儀なくされる。1902年、ユニヴァーシティ・コレッジ・ダブリンを卒業。翌々年、西部の町ゴールウェイ出身の女性ノーラと二人で故国を離れる。以後大陸に住み続け、スイスのチューリヒに没した。息子ジョルジオと娘ルチアの二人の子供を持つが、自身の眼病と娘の心の病気に終生苦しんだ。プルーストとともに、シェイクスピアやラブレーに比肩する巨匠と目されている二十世紀の代表的作家
丸谷才一[マルヤサイイチ]
1925年鶴岡市生まれ。東京大学英文科卒(卒業論文はジョイス)。2010年『若い藝術家の肖像』で読売文学賞(翻訳・研究)受賞。2012年10月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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syaori
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