内容説明
ともに「柿本人麻呂歌集」を古代的な規範と仰ぎつつ、奈良朝の私家集群(「高橋虫麻呂歌集」「田辺福麻呂歌集」)を収める巻九と、出典未詳歌群を並べる第十とを収録。三大部立の巻九には、浦島子歌などの「伝説歌」で著名な高橋虫麻呂が本格的に登場する。巻十は四季分類と、詠題ごとの配列を併用。中国伝来の七夕伝説を詠む98首の大歌群には、万葉びと独特の七夕伝説が展開されている。
目次
万葉集巻第九(雑歌;相聞;挽歌)
万葉集巻第十(春雑歌;春相聞;夏雑歌;夏相聞;秋雑歌;秋相聞;冬雑歌;冬相聞)
著者等紹介
伊藤博[イトウハク]
1925~2003。長野県生まれ。1952年、京都大学文学部卒業。文学博士。筑波大学教授、共立女子大学教授などを歴任。万葉学会代表を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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