出版社内容情報
自分の血液で溺死した女性二人。奇怪な連続殺人の捜査に当たるハリーだが、警察組織間の主導権争いの影響で、動きが封じられ…。
内容説明
連続殺人事件の被害者たちの繋がりを追う、ハリー率いる刑事部捜査班。だが主導権を握りたい中央捜査局の横槍が入り、刑事部は事件から締め出されてしまう。極秘に捜査を続けた末に浮かんだ有力な容疑者。だが、ハリーを出し抜くかのように、中央捜査局がその男を逮捕する。二転三転する事態のなか、世界の果てまで赴いたハリーが見出した真相とは。ノルウェー発、メガヒット・サスペンス!!
著者等紹介
ネスボ,ジョー[ネスボ,ジョー] [Nesbo,Jo]
1960年ノルウェーのオスロ生まれ。少年期にはサッカーに熱中しプロ選手を目指すも、膝を故障し断念、ノルウェー経済大学に進学。卒業後、就職する傍ら、大学時代から始めた音楽活動も続行し、バンドを結成。しばらく仕事とバンドを両立させていたが、やがて燃え尽き症候群のような状態となり、オーストラリアへ半年逃れる。この時初めて書いた小説『ザ・バット 神話の殺人』が「ガラスの鍵」賞を含む複数の賞を受賞、作家への道が開ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
85
下巻に入り、物語は思いも知れない方向に向かっていった。上巻で自分の血液による溺死による殺人事件から始まったはずだったが、舞台が香港、アフリカ始め、各地に飛んで、冒険小説の様相を呈してきた。ハリー率いる刑事部捜査班と中央捜査局の主導権争い。容疑者は浮かんだものの、中央捜査局がその男を逮捕しハリーを出し抜く。ドラマは二転三転するし、登場人物も多いので、本筋を見失いそうになる。どうにか読了したものの、消化不良が残った読後感だった。出版がシリーズ順だったらもう少し落ち着いて読めただろうと思った。2019/09/04
Fondsaule
24
★★★★★ 殺し方もかなり残忍だし、場所も雪の中の山荘からアフリカまで飛ぶし、北欧の人の名前は中々憶えられないし、あいつが犯人だって言ってたのに二転三転するし、文章はちょっと冗長かなって思うほどたくさん書いてあるし、読むのは大変だよ。 でも面白い!2019/11/25
わたなべよしお
22
ネスポの作品としては、わずかながらこれまでと比べて劣るかな。スノーマンは素晴らしかったし、それまでの作品も目の前の事件と、過去の事件が輻輳しながら進み、じつに厚みのある内容だった。今回は凝りすぎの感じもあり、登場人物も多すぎて、筋を追うのに疲れた。もちろん、凡百の作家に比べたら、ハイレベルなのだが。2019/08/11
ぬぬよよ
13
主人公は満身創痍で最後に事件解決。しかも終わりもちょっとアウトローな感じは人気出ますよね。日本人観光客の描写が気になります。2020/08/08
慧の本箱
13
これでもかっ!な感じの本書でした。ハリー・ホーレ、中々ナイスな御面相のイメージだったけど、今回のこの件でどんなお顔になったのかしら・・そんな思いを残しながら読了です。2019/10/16