出版社内容情報
復活祭のご馳走をテーブルに並べたまま、当時1歳のエッバを残して一家5人が失踪。35年後、エッバがその家に足を踏み入れた時、再び呪いの歯車は回り始め…。超人気ミステリ第8弾。(解説/三橋 暁)
カミラ・レックバリ[カミラレックバリ]
富山クラーソン陽子[トミヤマクラーソンヨウコ]
内容説明
復活祭前日、寄宿学校校長の一家が失踪した。昼餐が整えられたテーブルに1歳の末娘エッバだけを残して。事件は未解決のまま35年の歳月が流れた。他の土地で成長し、結婚して子供にも恵まれたエッバだったが息子が突然死して、その不幸から立ち直るために故郷の家へ戻る。しかし彼女の帰りを待っていたように家は燃え、床下から大量の古い血が見つかる。スウェーデン発大人気シリーズ第8弾!
著者等紹介
レックバリ,カミラ[レックバリ,カミラ] [L¨ackberg,Camilla]
1974年スウェーデン・フィエルバッカ生まれ。デビュー作“エリカ&パトリック”シリーズ『氷姫』がヒット、続く『説教師』でブレイク、2005年SKTF賞「今年の作家」賞、06年度国民文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
103
今回は、謎が本当に謎めいていて、中盤までは楽しかった。しかし、そろそろサイコ的な系譜は終わりにして、いかにも悪人の犯罪とか読んでみたいな。エリカとパトリックの関係は、いい感じになってきたが、アンヌばかりひどい役回りで可哀想だ。メルバリは、もういじられキャラ化してしまって、可愛くさえある。2021/01/29
のぶ
68
登場人物の行動を事細かに描いたスウェーデンミステリーの傑作だった。要約すると、一家のある事件を長大な年月で作者は大きな風呂敷を広げて、600ページもの物語を描き、ものの見事に畳んでしまった。そう表現できるような一作だ。35年前の失踪事件で一人残された娘エッパの物語をエリカとパトリックを中心に真相を探る話。先に書いたように話のスケールは大きくない。それを飽きることなく引っ張るのがエリカ&パトリックシリーズの魅力で、本作も期待通りの出来栄えだった。2016/08/28
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
31
久し振りにエリカとパトリック。ヴォリュームがあるけど北欧ミステリーっぽく重くて事件の謎も深くて満足満足。幼い女の子1人だけ残して忽然と消えた家族の謎。未だに続くナチスの影。エリカの好奇心の強さ。姑クリスティーナとの陰湿なやりとり。パトリックの同僚の警察官の面白さ。まだ未読分が残っていて楽しみだな。2020/03/05
み
24
いや〜参った^^;名前が…こんがらがってこんがらがって。お話しは、いつものようにエリカが暴走、なのに読んじゃうシリーズです♪2016/07/25
ほちょこ
21
長く読み続けているスウェーデンのミステリシリーズ、8作目。つい最近まフェイ・ケラーマンのおちょっかい妻シリーズを読んでいたので、エリカのおちょっかいに「またか」感。刑事の妻っていうのは、万国共通のおちょっかいなのか。そういえば、国内ものにもそんな作品があったような。いずれにしても、夫(刑事)の寛容さに惚れ惚れするなぁ。2016/07/09