出版社内容情報
オスロに初雪が降った日、一人の女性が姿を消し、彼女のスカーフを首に巻いた雪だるまが残されていた。捜査を担当するハリー・ホーレ警部は未解決の女性失踪事件が多すぎることに気づく…。ノルウェーを代表するミステリー作家の登場。
内容説明
オスロにその年の初雪が降った日、一人の女性が姿を消した。彼女のスカーフを首に巻いた雪だるまが残されていた。捜査に着手したハリー・ホーレ警部は、この10年間で、女性が失踪したまま未解決の事案が、明らかに多すぎることに気づく。そして、ハリーに届いた謎めいた手紙には“雪だるま”という署名があった…。全世界でシリーズ累計2000万部、ノルウェーを代表するミステリー作家の傑作。
著者等紹介
ネスボ,ジョー[ネスボ,ジョー] [Nesbo,Jo]
1960年ノルウェーのオスロ生まれ。ノルウェー経済大学に進学。卒業後、就職する傍ら、大学時代から始めた音楽活動も続行し、バンドを結成。しばらく仕事とバンドを両立させていたが、やがて燃え尽き症候群のような状態となり、オーストラリアへ半年逃れる。この時書いた小説(ハリー・ホーレ・シリーズの第1作で英語版タイトルは“The Bat”)が、帰国後、97年に出版されるや、「ガラスの鍵」賞を含む複数の賞を受賞、作家への道が開ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
365
オスロを主要な舞台とするノルウェーのミステリー。シリーズ第7作目にあたる世界的なベストセラーらしい。主人公のハリー・ホーレはともかく(ホーレは聴きなれないが)他の登場人物たちの名前は結構憶え辛い。そんなこともあり、またシリーズの途中から読み始めたこともあって、最初は物語の世界に入り込みにくかった。物語は連続失踪事件(今のところ既婚女性ばかり)を追う警察小説なのだが、上巻では未だ事件の全容が明らかにはならない。したがって、当然ながら犯人像も全く見当がつかない状態である。2022/12/25
ケイ
115
ジョー•ネスボが好き過ぎて、読むのがもったいなくて我慢していたがとうとう手に取った。やはりここまでのはなかなかない。ヘニングマンケル並みにガツンとくる。主人公の刑事がとても好きになってしまうのも同じ。ネスボのハリーの方が随分とやさぐれてるけれども。スノーマンは誰なのだろう。とにかく、これを読んで不倫をする女性は減ったのかしら。敢えて下巻は手元におかずに上巻を読んだから、続けて読めない焦燥に苦しむも、明日が楽しみだ。2021/02/05
巨峰
80
ハリーホーレシリーズ。翻訳されている中では一番新しい作品です。ノルウェーで連続する女性の失踪事件、そして猟奇的なバラバラ殺人事件、その全貌をみていたのは現場に残されたスノーマン=雪だるまだけだ。今回はチームを率いるホーレ。やけぼっくりに火が着いたり、お酒の誘惑に負けそうになったり、主人公ハリーにもいろいろあります。さあ下巻に。2019/04/07
goro@the_booby
57
不気味な「スノーマン」狙われた女性たちに共通するものは何なのか、下巻へ続くところハリーが愛する者にも悲劇が襲うのか?ノルウェイミステリーも読ませるね(^-^)2017/03/19
キムチ
53
めっぽう読ませる。ややもすると饒舌な語りに流されそうだが。カーリングが色々な場面で現れ、ノルウェーの情景が眼前に展開する。オスロのみならず、辺境ベルゲン、そして小島のフィンネイも舞台。主な登場人物以外にもどんどん人が現れ、ただでさえ馴染みのない名前がてんこ盛り、で私は混乱の極み。話は序盤から猟奇、上巻の最後で現れる警官の死体の発見現場は巨大冷凍庫!夏に読むと涼感凄絶ね。シリーズ化されているハリー刑事もの。本国ではかなりの人気とあるがさもあらんと思う。DVDもいつか見てみよう。クレイトン病って初めて耳にした2019/05/18