集英社文庫 プロゴルファーリーの事件スコア〈５〉悲劇のクラブ

エルキンズ，アーロン〈Ｅｌｋｉｎｓ，Ａａｒｏｎ〉/エルキンズ，シャーロット【著】〈Ｅｌｋｉｎｓ，Ｃｈａｒｌｏｔｔｅ〉/寺尾 まち子【訳】

集英社（2013/01発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 287p／高さ 16cm
• 商品コード 9784087606591
• NDC分類 933
• Cコード C0197

出版社内容情報

エドガー賞受賞作家ゴルフ・シリーズ最終巻
赤貧プロ生活から始まり、着実に成長してきた女子プロゴルファーのリー。ハワイの由緒あるゴルフクラブで起きた殺人事件に巻き込まれ……。ゴルフが内包する差別にも触れた軽快ミステリーシリーズ最終巻。

内容説明

恩師がレッスン・プロを務める由緒あるゴルフ・クラブの百年祭に招かれ、ハワイを訪れたリー。マクベス城のような雰囲気のクラブハウスを持つこのゴルフ・クラブには奇怪な伝統が数々あった。その中のひとつ“誓いの詞”の意味を知っている唯一の人物、ハミッシュが殺される。これはハワイ原住民に伝わる呪いのせい？否応なしに巻き込まれたリーが探るうちに浮かぶクラブの暗い歴史。好評シリーズ完結巻。

著者等紹介

エルキンズ，アーロン［エルキンズ，アーロン］［Ｅｌｋｉｎｓ，Ａａｒｏｎ］
ミステリー作家。日本でも馴染み深い“スケルトン探偵”シリーズの『古い骨』でエドガー賞を受賞。妻シャーロットとの共著はリー・オフステッドのシリーズのほか短編が多数あり、うち“Ｎｉｃｅ　Ｇｏｒｉｌｌａ”はアガサ賞を受賞している。二人は１９７２年に結婚。米国ワシントン州在住

エルキンズ，シャーロット［エルキンズ，シャーロット］［Ｅｌｋｉｎｓ，Ｃｈａｒｌｏｔｔｅ］
教師や司書として働いた後に作家に転向。エミリー・スペンサーの名でロマンス小説を発表している。夫アーロンとの共著はリー・オフステッドのシリーズのほか短編が多数あり、うち“Ｎｉｃｅ　Ｇｏｒｉｌｌａ”はアガサ賞を受賞している。二人は１９７２年に結婚。米国ワシントン州在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ゆう]

リーシリーズ完結巻！リーとグレアムの結婚式まで10日後に迫った時期、リーは恩師にゴルフクラブの百年祭に呼ばれる。最後まで事件に自ら巻き込まれにいき、負傷し…と安定のリー。グリーンの上じゃなくてかなり変わったゴルフのプレイとかこれはこれで面白い。リーの前作までのゴルファーとしての謙虚な可愛らしいがちょっとなくなってしまったのが残念だなぁ。そして結婚式は……と、あれ？あれれ？…結構なハショりが…そこ楽しみだったんですけどっ！ってこれミステリー作品か。

2016/05/01

[Tetchy]

シリーズ第5作にして最終巻。通常の殺人事件の謎に加え、暗号解読、脅迫者の正体、秘密の部屋に秘密の通路、そして100年に亘るクラブの歴史を上手く利用した時制のトリックとたった280ページの作品の分量にミステリ興趣をくすぐるネタをふんだんに盛り込んでいる。その読みやすさと親しみやすいキャラクターゆえにコージーミステリと軽んじられているエルキンズだが、そのミステリマインドと本格スピリットは筋金入りだ。最後のグレアムとリーが結ばれたことが実にさりげなく書かれるのが、シャーロットがロマンス作家だけに意外だったなあ。

2013/02/08

[ざるめ]

１巻と４巻だけ貰ったけれど、５巻まで自力で買い揃え読了(^^;)ゴルフがわからなくても最後まで着いていけた！この巻では遂にリーとグレアムがハワイで結婚(*^^*)しかし、リーの友人ペグと共に事件に巻き込まれるのが三人の宿命(--;)事件がメインで結婚式が最後に少ししか出てこなかったのが不満(-.-)これで一応完結みたいだけど、できればプロゴルファー リーに優勝カップを‼

2014/07/27

[oyai]

シリーズ完結。最後はゴルフの試合はなしで、式を上げるためにハワイにやってきたお馴染み御一行三名様。伝統あるクラブでおきた殺人事件。秘密の通路やらゴブレットならぬ行方不明のカップやらここはホグワーツか！？wリーはまだ未勝利なんで優勝カップ手にするまで続けて欲しい

2013/10/04

[寧々子]

創立百年記念イベントは面白うそうだった♪　屋内パット大会とかぴかぴかボール大会なら私も参加してみたいなぁ～　ハワイでも指折りの超一流高級ゴルフクラブはハワイの歴史の暗部を浮かび上がらせてました。　明るく朗らかなリゾート地のイメージのあるハワイで、先住民との軋轢や差別などの問題が内包されていたんだなぁと、改めて知ることができました。　犯人は・・・動揺しすぎってまさにその通り！　謎解きとしては読み応えはありませんでした。　けど本作で最終巻だと思うと淋しいなぁ～

2013/03/20