集英社文庫
遙かなる航跡

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 398p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087606386
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

出版社内容情報

18歳の夏、日本。人生を狂わせた運命の恋
1972年フランス青年の「ぼく」は初めて旅した日本で一人の少女と出会う。人生の航路を大きく変えたその邂逅から35年後、日本に住む「ぼく」に一通の手紙が届く。美しくも哀切な自伝的小説。

内容説明

18歳の夏、偶然日本を訪れたフランス青年「ぼく」は瀬戸内海の島で一人の少女と恋に落ちる。それから35年、日本に住み、日本人女性を妻にし、有名フランス企業のトップの座にいる「ぼく」に一通の手紙が届き、長い間封印していたあの夏の記憶を掘り起こすことになる。汚れないと信じてきた人生の航跡に隠されていた取り返しのつかない悲劇とは…。自らの体験をもとにした美しくも哀切な小説。

著者等紹介

コラス,リシャール[コラス,リシャール][Collasse,Richard]
1953年フランス生まれ。パリ大学東洋語学部卒業。在日フランス大使館儀典課に勤務。ジバンシィ日本法人代表を経て、1985年にシャネル入社。1995年シャネル日本法人社長に就任、現在に至る。フランス商工会議所会頭、欧州ビジネス協会(EBC)会長を歴任。国家功労章シュバリエ章、レジオン・ドヌール勲章、旭日重光章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Monsieur M.

5
何というか……。「いい気なもんだな」というか、「恥ずかしげもなく」というか……。シャネル日本法人社長(当時?)が、「自らの体験をもとにした」という「自伝的小説」。どこまでが実話なのか定かではないが、本書は「ファンタジー」なのではないかとわたしは思う。「外国人男性の、日本(女性)に対するファンタジー」であり、「国籍を問わず男性が夢想する、外国での束の間の恋のファンタジー」でもある。著者には日本人の奥様がいるということだけれど、とても寛大な、慈母のような方なのか、ものすごくさばさばした方なのか……。(続く)。2019/05/30

May

3
記録のための登録。仕事がらみで読んでみた。おそらくH24~26の間に読んでいる。内容はほぼ覚えていないが、ネイティブではないのにとても文章が上手いと思ったことだけは記憶している。2015/10/01

tacacuro

3
1972年、偶然日本を旅することになったフランス青年の18の夏の恋と、21世紀の在日仏企業トップとなった今とを交互に物語りながらクライマックスへと交差させていく手法や、当時の瀬戸内の風景、風俗についての描写が見事。結末は、救いはあるがあまりに哀しく切なく、読後しばらく仕事が手につかなかったほど。著者によれば自伝ではないらしいが、次に会ったときには著者の流ちょうな日本語を聞いただけで涙が出そうになるかも。2019/07/19

TAMA

2
シャネル日本法人社長リシャール・コラス氏の自伝的小説。フランス青年のぼくが日本と出会った70年代と、企業のトップにいる30年後の現代の話が交互に、紡ぐように語られていく。それが重なったときに物語の結末を知ることになる。外国人の日本感が面白く、引き込まれて読むうち、今度はひと夏の恋の物語が映画のように映し出されてくる。2012/01/06

you

1
男にしか読めない本。女性が読むとどんな感想になるのか。。。2012/01/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4338512
  • ご注意事項

最近チェックした商品