出版社内容情報
スウェーデン発、ミステリ大賞受賞作第1弾
子供の頃受けた激しい苛めを忘れたように、ジュスティーヌは湖畔の家で静かに暮らしていた。しかしある午後、苛めの中心人物と30年ぶりに再会し許しを乞われた瞬間、心の振り子が大きく揺れて…。
内容説明
ストックホルム郊外、美しい湖畔の邸。少女時代の酷いいじめと継母からの虐待、そして恋人と行ったマレーシア旅行での、恋人と恋敵の不可解な失踪と殺人事件…。忌まわしい過去をすべて湖に葬ったかのように、ジュスティーヌは一人暮らしている。しかし、ある日いじめの中心人物が突然訪れ、彼女の心の振り子は激しく揺れて…。悪意と復讐が哀しいほど恐い。北欧の注目ミステリ作家、登場。
著者等紹介
フリマンソン,インゲル[フリマンソン,インゲル][Frimansson,Inger]
1944年ストックホルム生まれ。ジャーナリストを経て、84年作家デビュー。90年代から本格的にミステリ、サイコロジカル・スリラーを書き始め、98年“悪女ジュスティーヌ”シリーズ『グッドナイトマイ・ダーリン』でスウェーデン推理作家アカデミーの年間ミステリ大賞にあたる最優秀長編賞を受賞、2005年には続編『シャドー・イン・ザ・ウォーター』で同賞を再受賞。07年『グッドナイトマイ・ダーリン』がアメリカのフォワウォード・レビュー誌主催の「ブック・オブ・ザ・イヤー」翻訳作品部門で金賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Ellie_Fuji
3
副題に「悪女」とあるように、主人公の幼い頃の経験と、過去への復讐を、順不同の時系列で描いている。どこか静かな狂気を思わせる文体、殺人描写もほとんどなく、主人公が悪女に至る経緯を淡々と描いている。後味の悪い終わり方だが、どうやら続きがあるみたいなので、どのような結果に繋がるのか読み進めてみたい。2016/03/25
saku
1
読み始めたころは副題の意味が分からなかったのに、読み進めるごとに過去と現在のそれぞれの描写から、主人公が“悪女”たる所以が分かります。原因と結果が同じようなスピードで明らかになるので、物語の描写として分かるというよりも、実感として分かるという感覚が近いかも。ただ、明らかになってくる部分は暗くて重いので読んだあとちょっとヘコみます。2012/04/10
ニ詩子
0
所々、うわっとなる描写があり、それが必要なのか疑問に思うところ。象徴的な描写でもなく、ただ読者に嫌悪感を抱かせるのみ。でも、イヤな物見たさに手放せないヘンな作品。2017/08/07
g0024236
0
ジュスティーヌは悪女だろうか。悪女じゃなかろうか。と読後に悩む。2013/10/05
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