集英社文庫<br> カティンの森

個数:

集英社文庫
カティンの森

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月12日 00時24分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087605907
  • NDC分類 989.83
  • Cコード C0197

内容説明

第二次世界大戦中、ソ連の捕虜となったポーランド人将校数千人がソ連内のカティンの森で密かに虐殺された。そのなかに、フィリピンスキ少佐がいた。だが、この事件を知らない少佐の娘ニカは、母と祖母と一緒に少佐の帰還を空しく待ち続けていた。やがて彼女の前にある過去を持った青年が現れる…。美しく悲しいニカの恋の物語と共に、ポーランド史の暗部を巧みに描き出す。

著者等紹介

ムラルチク,アンジェイ[ムラルチク,アンジェイ][Mularczyk,Andrzej]
1930年ワルシャワ生まれ。50年代から映画、放送ドラマの脚本を多数執筆。TVドラマ『家』の脚本で脚光を浴びる。80年代からは小説に転じる。代表作は戦争に翻弄された人々を描いた『ポーランドの愛さまざま』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

41
アンジェイ・ワイダ監督の同名映画(2007年)を観たことがある。ワイダ監督の父君ヤクプ・ワイダ大尉も、この事件の犠牲者の一人だ。この物語は、ワイダ家の物語でもあるのだ。 あらすじを書くことには興味がない。 今回は、ヴァルター・ベンヤミンのように書いてみたい。/ 2022/03/18

TATA

39
カティンの森は日本人から見ると理解が難しい部分もあるが、地図を広げればその要因がよく分かる。独ソに挟まれたということがあの時代にどういうことを意味するか。更に悲劇性を強めるのがポーランドは終戦後も東側の一員であり、真実に辿り着けなかったということ。先日訪れたリトアニアの博物館も同様の展示だった。物語はカティンで虐殺された父親の帰還を待ち続ける家族。真実を追うあまり反体制の烙印を押される。何が真実かというよりもこういった悲劇があっただろうことに思いを寄せる。2019/05/29

みねたか@

29
第二次大戦時3つの収容所で合計9千人以上のポーランド人がソ連に虐殺された。過去の戦争の遺恨か,軍人・知識人階層の破壊を意図したのか?被害者とされる将校の家族。息子の死を受け入れられない母,真相を見極めたい妻,新たな人生に向かいたい娘。そこに絡むカティンから生還した将校とバルチザンあがりの青年。二人が物語に推進力を与え,かつ,終戦からソ連支配が確立していく時代の緊迫感を教えてくれる。心理描写を抑制し,カフェ,雑踏などでの会話と情景の描写で鮮明なイメージが伝わってくる。まるで映画を見るようだ。2018/12/20

ちゃま坊

21
事件の詳細は分かりにくいので、巻末にある解説で予習してから読むのがおすすめ。■1940年ソ連がカティンで大量虐殺。■1943年ドイツが見つける。■1945年戦争に勝ったソ連はドイツのしわざと主張。独裁政権の支配下でウソにウソを重ね、タブーを侵そうとする者は逮捕される。■1990年ソ連崩壊で真相が判明。被害者の娘が現場を訪れ回想する。2023/09/06

Wisteria

18
読む前に軽くカティンの森事件について調べてから入った。事件で死亡した将校の母、妻、娘が女三人で帰りを待つ物語。本当は亡くなっていると知りながら真実を求めるアンナと、そんな母に反発するニカ。知らぬが仏なんじゃないかとハラハラする場面もあったけれど、どんな形でも決着は必要なのかもしれない。ヤロスワフとユルがどうなったのか分からないまま終わってしまったが、そういう時代だったのだという事がより強く感じられた。2017/07/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/264921
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。