内容説明
森の中の少女他殺死体発見事件と、過去の少年少女失踪事件との関連を調べる刑事のロブとキャシー。しかしそれは、ロブが自ら封印していた記憶の扉をこじ開ける作業でもあった。次第に追い詰められていくロブの状態に、被害者の姉の言動が拍車をかける。壊れていくロブとキャシーの鉄壁のチームプレイ。そして事態は取り返しのつかない方向へと進むのだった…。英米話題ミステリー、驚愕の結末。
著者等紹介
フレンチ，タナ［フレンチ，タナ］［Ｆｒｅｎｃｈ，Ｔａｎａ］
アイルランド、イタリア、アメリカ合衆国、マラウイ共和国で育ち、１９９０年以降はアイルランド・ダブリンで暮らす。トリニティー・カレッジで演技を学び、女優や声優として働いた後、『悪意の森』で作家デビュー。エドガー賞新人賞をはじめ数々の文学賞新人賞を受賞し、一躍注目を浴びる存在となった（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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おか
54
文章が読み難い理由判明。著者は女優や声優として働いた後本作で作家デビュー、エドガー賞新人賞を受賞。この「女優」というのがミソ。彼女の文章が読み難いと思うのは 視覚的（例えば 全く事件に関係のないテレビの画面の説明とか）な部分も全て事細かに説明したがる（う〜うまく説明できない（ ; ; ））そして私は主人公のロブがどうしても好きになれなかったσ(^_^;)それを全部ひっくるめても 事件は面白かった。2018/05/03
紅はこべ
46
主人公の刑事ロブはアダルトチルドレンか。ロブが語り手のこの物語はそのせいか揺らぎがあって、読者を不安にさせる。刑事のロブが同時に被害者であり、純粋であるが故に、黒幕の人物が有する暗黒と邪悪がより際立つ。ロブのキャラにはちょっとイラっとする面もあるが。相棒のキャシーの方が好感度は高い。大人だし。犯罪がおぞましい分、アイルランドの自然描写の美しさが印象的。終わり方はすっきりしないが、まあ、現実はこんなものか。2010/04/12
mii22.
37
題名から期待していた不穏さ怪しさはそんなになかったけれど謎を残したままの結末は好みで面白かった。森というのは大きな生き物のようでそこでは犯罪ではなく別の…人を惑わす超常現象が起きても不思議ではないのかもしれない。2023/03/20
み
24
下巻も半分くらい過ぎたあたりからは、さくさくと。彼の事件は解決するのかしら？コンビは復活しないのかしら？気になりますが、次作も苦戦しそうで…、そのうち手にするかな。2022/07/18
Ayah Book
15
上巻ほどの良さはなかったかな。とにかくこの主人公、ロブ、何なの？主人公嫌な奴ランキングをしたら間違いなく上位に食い込んでくるであろう、とんでもねー奴だった。作者さんわざと嫌な奴を書こうとしたのか？ハードボイルドとかで結構尖ったキャラは見てきたつもりだが、そーゆーキャラはマッチョで男らしかったりするから許せたりするが、こいつは女々しく弱いくせにいつも他人を責めてばっかりいて本当にキモい。いつもキャシーに助けてもらってたくせに。読者をイライラさせることが作者さんの狙いなのか？ラストもモヤモヤ。2024/05/07
