集英社文庫
蛹令嬢の肖像

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  • サイズ 文庫判/ページ数 379p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087605822
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ニューヨークの弁護士マーラ・コインは名門オークション・ハウス「ビーズリーズ」の弁護を担当することになる。ビーズリーズが管理する絵画“蛹”の所有権をめぐり、法廷で争うことになったのだ。フェルメールと同時代の17世紀オランダで生まれた“蛹”が背負う悲劇的運命。ナチスがもたらした暗黒の歴史。真実を暴くなかでマーラが迫られる苦渋の決断とは?三つの時代が交錯する傑作ミステリー。

著者等紹介

テレル,ヘザー[テレル,ヘザー][Terrell,Heather]
ボストン・カレッジで美術史を専攻する一方、ボストン法科大学を優秀な成績で卒業し、弁護士として10年間以上、アメリカのトップ企業の訴訟問題を扱う。現在もニューヨークの名だたる企業や高級ホテル・グループの訴訟担当者として働くかたわら、ニューヨーク大学で美術や考古学を学び、執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

17
現代NYが主な舞台だが、17世紀アムステルダムでの画家の半生、第二次世界大戦下のアムステルダムでのユダヤ系カトリック教徒一家の悲惨な運命が背景に。ヒロインは最初は従順で頼りない印象だが、恋人や友人の裏切りを経て、正義の所在を明らかにする闘いを挑むことで、弁護士としても人間としても脱皮してゆく成長物語。美術ミステリにしては、それほどウンチクはうるさくない。2009/09/23

こんじろん

8
美術が好きなので読んでみました。 普通にまあまあ面白いです。 紹介文にはミステリーと書いてありますが、ミステリーと言うほどの謎解きはありません。サスペンスといった方が良いかもしれません。 話が三つの時代を行ったり来たりするからでしょうか、展開にスピード感がありません。 なので、ぐいぐい引き込まれるという感じではありませんでした。2009/10/26

うたまる

2
なんか女性作家によくある主人公像で、セクシー、野心家、頭の回転が早く、正義感もあり、男によくもてる。んで、困ったことにこのヒロイン、悲しいことがあるとすぐ泣くため、昼ドラのように随所が安っぽく嘘くさい。当然感傷的な描写が多く、男性にはちと苦しい。読ませ所としては、法廷戦術を練る場面と過去パート。特に、判例選択や陳述作成などは、さすが本職が弁護士とあって、ロジカルかつ臨場感もあり。また登場人物のほとんどが拝金主義者や権威主義者、裏切り者という、アメリカ国民を忠実に描いている点も評価。2012/07/13

Yuka Kobayashi

2
美術をめぐるミステリー。法律の件は弁護士である著者だからこそ。2012/05/05

えみちゃん

2
なかなかおもしろかったです。若い女性弁護士が「蛹」の所有権を巡り法廷で争っていたが自分も騙されていたことを知り真実を求めて危険なめにあいながら真実に行き着く。そして弁護士としてこれからの立ち位置をみつける。シリーズ化している作品なので今後の展開が楽しみです。ちょっと厳しいリリアンがあんなことになってちょっぴり残念です。2011/09/24

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