内容説明
秘密結社イルミナティの陰謀と戦う謎の男ハグバードは、黄金色の潜水艦で海没したアトランティス文明の秘宝を追う。一方、ラスヴェガスでは政府が極秘裏に開発した細菌兵器が漏出の危機に遭っていた。果たして世界の終末を食いとめることはできるのか。ケネディ暗殺をはじめ、アメリカ犯罪史の陰で暗躍してきたイルミナティの謎は徐々に明らかになっていく。快調に展開する伝奇ノヴェルの傑作。
著者等紹介
シェイ，ロバート［シェイ，ロバート］［Ｓｈｅａ，Ｒｏｂｅｒｔ Ｊ．］
１９３３‐９４。ニュージャージー州立ラトガーズ大学卒業後、雑誌編集者となる。プレイボーイ誌フォーラム欄担当時にウィルスンと知り合い、『イルミナティ』を執筆。その後、イギリスでベストセラーとなったＳＨＩＫＥなど６冊の歴史小説を執筆
ウィルスン，ロバート・アントン［ウィルスン，ロバートアントン］［Ｗｉｌｓｏｎ，Ｒｏｂｅｒｔ Ａｎｔｏｎ］
１９３２‐２００７。ニューヨーク出身。１９７５年にシェイとの合作であるＩＬＬＵＭＩＮＡＴＵＳ！三部作を発表。一躍カルト的人気作家となる。後続シリーズや解説書などを中心に３５冊の小説、ノンフィクションを発表。８０年代にはニューエイジ哲学をパロディ化したアナーキーな宗教、サブジーニアス教会からボブ法王として崇拝され、新しいコンピュータ文化のなかで再評価を受ける（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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すけきよ
4
今となっては、すっかり手垢が付きまくった陰謀論。だからこそ、ネタとして、信じるわけでも、意地になって否定するわけでもなく笑える今、読むべき小説。全ての陰謀と歴史はつながっていると言うと『フーコーの振り子』を思い出すけど、あれとは全く味わいが違う。俗っぽく、猥雑で、見た目からしてひじょうにジャンク。このインチキ臭さが堪らない。文章は独特で、大勢の登場人物と事件が同時進行、というか、数行～数ページ単位でめまぐるしく、場面転換もせずに時間・空間・視点が入れ替わっていくのは、ついて行くのに軽いトリップ感と疲労感が2007/07/19
可兒
1
執筆当時の社会情勢が分かれば、より楽しめると思う2008/08/05
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