内容説明
公園から突然消えた10代のベビーシッターと、生後6か月の赤ん坊。ベビーシッターの死体は森の中で発見されるが、依然として赤ん坊は行方不明のまま。目撃者の証言から、高校教師のダグが容疑者としてあげられる。彼は警察署長の娘へのセクハラで訴えられていた。心を痛めるダグの妻マディ。唯一の頼りは神父ニックの存在だったが…。驚くべき結末で大評判のベストセラー・ミステリー。
著者等紹介
マクドナルド,パトリシア[マクドナルド,パトリシア][MacDonald,Patricia]
『十三年目の殺人』がエドガー賞の候補になり、本国アメリカでは、これまで発表したサスペンス小説のすべてがテレビドラマ化されたミステリー界の有望株
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感想・レビュー
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朱音
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読みやすいしはらはらどきどきさせられて、一気に読んでしまった。特にトリックやストーリーに新しいものがあるわけでもないのだが読ませる力があるのは保証する。ただ途中で最後が見えちゃうところはちょっと。犯人がわかってしまうのはいいとして(犯人がわかってからのサスペンスもあるので)ラストがみえみえなのは…。大団円、という点ではいいかもしれないけど。いい意味で「裏切られた」というのも、ミステリーを読む上での醍醐味だと思うのだけれど。2002/03/13
たかだい
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赤ん坊は何処へ行ったのか? 何故、ベビーシッターの少女は死ななければならなかったのか? クライマックスで明かされる犯人の正体、その犯行動機には戦慄と呆れが入り混じり、自分勝手を暴走させた犯人には大分引かされる… とは言え、そこを含めて話の展開が面白く、海外小説は(有名所を含めても)苦手意識のある私が比較的ダレずに読み切れた数少ない名作です