内容説明
奥津城(墓所)には何があるのか?―FBI捜査官の依頼で、カルト教団『チェンジ』に単身潜入した宗教学者のアン。危険を顧みず、突き動かされるように教団の謎を探るアンには、18年前、夫と7歳の娘を失った過去があった…。MWA(アメリカ探偵作家クラブ)とCWA(英国推理作家協会)の最優秀新人賞をダブル受賞した作家の話題のベストセラー・ミステリー。
著者等紹介
キング,ローリー・R.[キング,ローリーR.][King,Laurie R.]
1952年サンフランシスコ生まれ。修士論文は「エホバの女性的側面」。宗教学の名誉博士号を持つ。1977年宗教学の教授と結婚し、五大陸二十ヵ国を旅した。サンフランシスコ市警の女性捜査官ケイト・マーティネリを主人公にしたシリーズ一作目『捜査官ケイト』でMWA(アメリカ探偵作家クラブ)とCWA(英国推理作家協会)の最優秀新人賞をダブル受賞。またシャーロック・ホームズの愛弟子から妻となったメアリ・ラッセルのシリーズ二作目『シャーロック・ホームズの愛弟子女たちの闇』でネロ・ウルフ賞を受賞した
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感想・レビュー
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Kentaro Tanaka
4
カルト教団に単独潜入調査・・文化の違いなのか、理解が難しい部分もありましたが、サスペンス感を楽しむことはできました(^^)vただ、序盤の大学教授として教鞭を取るシーン等は、物語世界への導入にとって、どれだけの必要性があったのかは疑問が残りました★・・単に、私の理解の範疇を超えていただけかもしれませんが(>_<)(笑)重くて深く分厚い内容なので、サラリと読める感じではありませんが、異文化へ挑戦する気概のある方は、是非どうぞ(*´∀`)♪(笑)2018/03/17
ルウ
0
★3 カルトな宗教絡みなので、難解な部分も多々あって頭が爆発するかと思いきや、主人公が好感度高くて意外とスラスラ読める。イギリスに舞台が移ってからの流れが、それまでに比べて早すぎな気もするが納得のラスト。しかしカルトの指導者って頭沸いてて怖い。2015/10/06
にょ
0
これは面白い!!・・・でも難解な部分もある。途中に挿入される単語や最後の散文みたいなの、あれはどういう意味?無知な私に誰か教えてー。それ以外は面白かった。宗教団体に潜入捜査する話で、人物の心理描写がミステリーとは思えない程じっくり書かれている。読み応え十分。邦題と表紙絵が地味すぎるのが残念。2014/06/25
朱音
0
「愚か者の町」の時にも感じられたことだが、作者の宗教的素養が生み出した作品といってもいいのではないだろうか。また主人公の女性は美貌や若さなどの「力強さ」というような「華のある」ヒロイン像ではない。もちろん中に秘められた知性や性格的強さはあるのだけれど、ありきたりのヒロイン像で描かれていないだけの面白さという物は確かにあると思う。少し長いし、はっきり言って最初の方はとっつきにくく、読みづらい点が無いとは言えないだろう。しかし、読んでみる価値がある一冊だと思う。2002/02/22
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