集英社文庫
フランドルの呪画(のろいえ)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 517p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087603965
  • NDC分類 963
  • Cコード C0197

内容説明

絵画の女性修復家フリアは、15世紀の作品の修復を依頼された。X線で撮影すると、ラテン語の文字が浮かび上がる。「誰が騎士を殺害したのか?」チェスに興じる公爵と騎士、それを見守る公爵夫人を描いたこの絵、調べてみると騎士はこの絵の描かれる以前に不可解な死を遂げていた。さらに画面のチェス盤にも恐るべき事実が!そしてフリアの周囲では殺人事件が次々と起こり、彼女自身も…。

著者等紹介

ペレス・レベルテ,アルトゥーロ[ペレスレベルテ,アルトゥーロ][P´erez‐Reverte,Arturo]
1951年スペイン・カルタヘナ生まれ。テロリズム、密輸、国際紛争を専門に国際ジャーナリストとして活躍。86年“Elh´usar”で作家デビュー。美術、文芸、歴史の知識を駆使する“知”のミステリーの第一人者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みさ

3
個人的には割と楽しめた作品。絵のモデルであるオスタンブール公国も画家ファン・ハイスも架空なので、歴史ミステリないし実在絵画ミステリとして読むには要注意。15世紀絵画のチェス盤面による殺人犯告発は中盤には解決してしまうが、その盤面の続きとして殺人事件が展開されていくので、上質な見立て殺人ものとして楽しむべし。主人公と周辺人物を駒に見立てたチェスの差し合いが肝なので、現実そして人間の内面とリンクするチェスの駒の動きに興奮しよう。2022/03/29

けいちゃっぷ

3
500年前の絵画に秘められた「誰が騎士を殺害したのか?」の謎。チェス盤面の解明。これで面白くない訳がないのだが、竜頭蛇尾でしたね。520ページ 2011/05/18

かりかり

1
ナインスゲートより面白く読めた2019/01/08

ヌッコロF

1
(ーωー)y-~~チェス名人のオッサンがカッコ良すぎ!…あと、チェスのルールなんて全然わからんワシでも、面白く読めたのは何故なんだぜ?2011/05/09

はもやん

0
物語の結末部分で「好き勝手に人を生かしたり殺したりする権限を、誰からあたえられているの?」という台詞があるんですが、この小説そのものがこの台詞にズバリあてはまるというか、この台詞がミステリー小説の中で言われるということの「重さ」みたいなものがあんまり響かなかった。残念。実はチェスと絵画と小説内の「現実」とそれを読む者あるいは観る者との、メタ小説メタミステリ的なものを期待していたのですが、ずいぶん違ってました。チェスできたらカッケーだろうなぁ…という厨二的妄想は残りました。2012/05/29

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