内容説明
ホームズと結婚したメアリのもとへ、かつてエリコで出会った女性考古学者のラスキンが訪ねてきた。彼女がもってきたマグダラのマリアの手紙は本物だろうか。二人がその真贋を確かめようとする前にラスキンが何者かによって殺されてしまう。新婚の二人は否応なく、事件に巻き込まれて…。前作『シャーロック・ホームズの愛弟子 女たちの闇』でネロ・ウルフ賞受賞のキングの自信作登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Natsumi
2
駅前図書館
ルウ
0
★3 キリスト教に関する知識はあまりないものの、当時の男女差別の雰囲気は味わえた。ホームズ&ラッセルも、それぞれ地道に捜査して議論し、結論を出す。その力関係のバランスと2人の雰囲気が好印象で、前作より読みやすい。でも、「そもそもホームズは女嫌いなはず!」って人は、絶対このシリーズは認められないと思う。しかしこの作者は、女性の権利を取り上げるのが好きだねー。2015/03/12
みや
0
☆☆☆☆2007/06/10
くらげ
0
ホームズのパスティーシュに苦い思い出があったのでどうかなぁと思ったけれど、割と楽しく読めた。ホームズが変に脇役になっておらず、かと言って主人公がお飾りでも、しゃしゃり出すぎでもなく、対等っぽいところが良かったのかも。2013/10/24
けいちか
0
パスティーシュものの愛弟子シリーズ第三弾。内容も濃い。宗教色も強い。あと一応第一次世界大戦後で、第二次世界大戦前という時代も考慮しなくてはならないし、頭を使うシリーズだ。しかも、結構文章がこなれてなくて、読むのが大変…。波に乗ってしまうと先が知りたいのでどんどん進むが、波に乗れないと、読む気が失せる、とも言う。とりあえず手元にあるものは全部制覇しようとは思うけど、その先はどうするか、考えてみよう。2007/11/05