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赤褐色の髪の美しい女は、どうしてモーテルから姿を消したのか?テキサスの石油採掘会社の若き経営者ラッキーは、情熱の一夜を過ごしたベッドを茫然と見つめた。謎を秘めた女が忘れられない。しかも帰宅した彼には、保険金めあてで自宅に放火した容疑がかかっていた。アリバイを証明できるのは彼女しかいない…。ラブ・サスペンスの女王が放つ全米で100万部突破の大ベストセラー小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
110
保険金目的で自宅に放火した疑いをかけられたラッキーは、アリバイ立証のために情熱の一夜の後忽然と姿を消した謎の美女を捜索する。一昔前のテキサスの空気を感じさせる過渡期的なシリーズ作『テキサス三部作』の一作目。会社のためとはいえ銀行家の娘と不誠実な交際をしたり、カッとなるとあっさり手が出る昔気質な主人公。そんな彼の痛快で楽天的な気質は支える家族の絆と相まって、逼迫したストーリーを暗くさせない。懐の深い母親の存在もこれを下支えしている。「人生は短い、たった一日でもみじめで不幸な気持ちで暮らすには貴重すぎるよ」2017/09/30
みも
69
舞台はテキサス、原題の由来。魅力的なプレイボーイが、地元のラウンジバーで絡まれている見知らぬ女を救うが、一言の礼も無く立ち去ってしまう。これが発端。その後は彼女に纏わる謎の数々と、彼の自宅放火容疑を軸に展開。ラブ・サスペンスと謳うだけあって官能描写が多い。無論それだけではなく彼女の孤独な生い立ちや、彼の家族との強い繋がりを対比させ、構造的にも深みのある作品に仕上げている。ただし、全米100万部突破との触れ込み…真に受ける訳にはいかない。確かにページを捲らせる技量には長けているのだが…。翻訳はスムーズで良。2019/02/03
たまきら
25
90年出版。…昔、お兄の本を読んでいたことに気づきました。楽天家で、魅力たっぷりで、自信家の次男坊が保険金目当ての放火犯の容疑者となり、その汚名を晴らすために一夜を過ごした美女を探す…というストーリー展開ににやり。ロマンスがメインですが、すでにサスペンスへの展開がみられて興味深いです。ではお兄を再読しようかな!2018/08/02
だむ
15
初読み作家さま。久しぶりのロマ本♪家族を大切にしているところ、ヒーローが避妊をしっかりするところ、ヒロインが自立しているところはロマ本あるあるで読んでいて気持ちいい。終盤でヒーロー兄を襲った悲劇にはとても驚いた。シリーズのようで次巻は彼がヒーローになるみたいなのでこれは是非とも読まなくては!2021/11/25
youyou88
14
テキサスの石油採掘会社の経営者であるラッキーはバーで男たちに絡まれている赤毛の美女を助ける。 そして二人はその夜情熱のまま結ばれる。 ところが朝起きると女は姿を消していた。 なんで女性がアリバイを証明することを拒むのか、とか、結局のところどうやって離婚できたのか、とか、いろいろ突っ込みたくなるところはあった。でもまぁサンドラブラウンなんでね。面白かったです。 https://ameblo.jp/harayou1223/entry-11264296089.html2022/06/29