内容説明
オスロの記録的に暑い春の夜。現場に大量の血が流されているのに犠牲者がいない。不可解な三つの事件が起きたのは決まって土曜日。同じ頃、女子学生が自室で金髪の男にレイプされる。娘の父親は復讐を誓って男を捜しはじめたが、一方、美人警部補ハンネはこれらの事件の共通項を見つけだす。そこにはノルウェーの社会の歪みが隠されていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
55
土曜の夜三度続けて廃屋が大量の血で染まるという事件。壁には、血で数字の羅列。オスロ市警のハンネ・ウィリヘルムソン警部補がこの何の手がかりもないこの事件と自室でレイプされた女子学生の担当もすることに。二つの事件には関連性に気付いたハンネが捜査を進める一方で、女子学生の父親は復讐の鬼となって独自の調査で犯人を突き止めようとしていた。ノルウェーが抱える幾つかの問題に焦点を当て、社会の歪みをあぶりだしていく。同性愛者であるハンネがなかなかカミングアウトできずにいるのも社会の歪みの影響だと作者は言いたいのだろう。2023/02/06
nagatori(ちゅり)。
10
シリーズ2作目だったんですね。他の方のレビューを読んでみましたが、1作目の方が面白そう!そちらを先に読めば良かった~。主人公のハンネにあまり共感できず、残念。でも、警察・被害者・被害者の家族がそれぞれに犯人を捉えていく様にはハラハラしました。ノルウェー社会の世相とか問題とかを気にせずに推理だけ楽しみたかったな、というのが本音かな(^^;;2015/04/03
さくら
2
「強姦」が「強かん」と表記されているのが気になった。ひらがなだと軽く感じられていやだなぁ。ハンネ、ホーコン、ビリー・Tの私生活をもっと読みたい!2014/07/22
ニ詩子
0
救いようのない事件の解決の仕方が安易。ただ、ここで救いのない結果が待っているより読後感はいいのかもしれない。2015/12/22
熊猫
0
http://booklog.jp/edit/1/408760330X2013/03/01
-
- 和書
- トイレの前は気をつけよう