内容説明
「妹の面倒を見てやって」その言葉を残し妻は死んだ。残されたポールは、妻の最後の頼みに応えようとする。その義妹ローレルは、離婚後の子どもの養育権をめぐる元夫ジャックとの泥沼の裁判劇の真只中にあつた。ところがジャックの再婚相手が撃ち殺され、容疑者としてローレルが逮捕される。無実を訴える彼女を救うために、弁護に乗り出すポールだったが…法廷サスペンスのスマッシュヒット。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koo
3
2作目を飛ばしてマルティニ最高傑作と当時言われていたマドリアニシリーズ3作目を読み進めました。妻の妹ローレルの殺害容疑を晴らそうと奔走するストーリー、会話主体で読みやすいですが今のところやっぱり「無駄に長い」感が否めないですね。発刊当初はこれでも展開はスピーディーだったのでしょうけど。いずれにしろ下巻に期待。 2021/05/24
きら
3
面白かった❗️スピーディーな展開で、一気に読みました❗️ ペリー・メイスンもそうだけど、向こうの弁護士、ってアクティブなんですね💦次から次へと事件が起こって、主人公の弁護士は満身創痍で戦う。 相手にする人物達が、にくたらしいので、主人公への感情移入が容易で、その点も読みやすかったです。下巻が楽しみ。 しかし、表紙のイラストは何なんやろ…。どうにも、内容と違う気が…。2020/10/08
慧の本箱
3
20015年の年の瀬を弁護士<ポール・マドリアニ>シリーズ第3弾で締めくくる模様。マドリアニの妻ニッキーが7歳の愛娘セーラを残して亡くなった。今わの際で彼女はセーラとそして不幸な結婚をしていた妹ローレルのことを託して逝った。そのローレルが元夫の再婚相手メラニーの殺害容疑で逮捕されると言う、最悪の事態に陥った。もうとんでもなく弱り目に祟り目状態!!ポール・マドリアニが法廷闘争を繰り広げるこの州の極刑は、死刑。ローレルの行きつく先は?・・2015/12/28
tai65
2
星4・52019/07/27
tsukasa_oishi
1
リーガル・ミステリでは、ひとつの証言でそれまでの裁判の流れが変わったりするものだけど、この作品では激しい波の上に乗っているかのように状況がめまぐるしく変化する。さっきまでは判決は無罪しかありえなかったのにひとつの証言で一変、有罪としか考えられなくなり、それがまた証言で無罪としか考えられなくなり……。まさにサスペンスと呼べるテンポの小気味よさである。ページをめくる手がとめられないのだ。また、スティーヴ・マルティニさんの作品の特徴として、リーガル・ミステリなのにアクションシーンも意外と多い点があげられる。てん2004/03/06