内容説明
ミセス・ポリファックスは、ひょんなことでCIAに採用されてしまったおばちゃまスパイ。いかにもお人好しのアメリカ人観光客を装って、これまでに数々の国際任務に大手柄をたててきた。そしてまたまた白羽の矢が立って、今回の活躍の場は香港。どうやら大量のダイヤモンドの密輸にからんで、世界中で起きている殺人事件の鍵が香港にあるらしい…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うめ
19
素人っぽさで危機を切り抜けるのが面白かったんだけどなー。中だるみするシリーズだと伺っていたけれど、今がその時か?はじめの頃の様に、人の良さとお茶目なポジティブさで、困難を切り抜ける系の方が好き。2018/08/16
七色一味
17
読破。再読です。え~、本書を読まれる前に、『おばちゃまはアルペンスパイ』と『おばちゃまはシルクロード』は読まれておいた方が身の為です(?) 香港にいるCIAのスパイからの情報が錯綜したことがきっかけで、その原因を調査するために(新婚なのにもかかわらず、単身)香港に向かったおばちゃま。しかし、飛行機に乗る際から怪しい人物に遭遇し、波乱の予感がプンプン。もちろん香港についてからも、全く関係ない(と思われる)事件にクビは突っ込むし、お友達も作りまくる。懐かしのロビンにシェング・ティが最登場します。2011/12/04
天晴
15
以前お気に入りだったロビンが再登場。でもおばちゃまのピンチを救うヒーローはやっぱりサイルスでした☆今回は返還前の香港が舞台。おばちゃま、もはやスパイの域を超えて、香港を救います(笑)拷問を受けた後のおばちゃまが、座れたら立てるかも、立てたら歩けるかもと、自分の手足に残っている力を注ぎ込んだ時に、おばちゃまの気高さを感じました。ただ愛嬌のあるだけの愛らしい老婦人ではなく、枯れることのない好奇心と知識の欲求、そして気高い精神。同じ女性として尊敬します。おばちゃまの年頃になる時に少しは近づけていますように…。2018/02/26
長くつしたのピッピ
5
今回のおばちゃまは、シリーズ中一番といってもいいくらいに危険だった。拷問は無いと思っていたけれど、CIAのスパイという立場であれば致し方ない。どんどんスパイのプロに近づいているけれど、最愛のダーリン登場に涙ぐんだり解放後しばらく夢にうなされるなど、人間的で好き。サイルスの沈着冷静かつ愛する人を救おうという断固とした意志の強さに心がわしづかみにされた。2017/08/31
AMBER
5
表紙のおばちゃまがなんかイメージとずれてるとか毎回思っちゃうんだけど、この感じもまぁ~好き。だけど、読んだ表紙と違うから毎回画像みてアッとさせられちゃうのよね。前回に引き継ぎのアジア圈香港です。またまたここでも懐かしの再開が!ロビン、こそ泥イケメンから這い上がったのか!!しかもインターポール。それに前回の旅で出会ったシェングまで、なんともバリュー感満載の内容ではないですか!おばちゃまと出会いそれとなく任務に関わった人はこうなるのか?とふっと思っちゃったり。おばちゃまにはサイルズじゃないと釣り合いがとれない2015/03/09