内容説明
ミセス・ポリファックスは、ボランティアのつもりが、CIAにすっかり頼りにされてしまったおばちゃまスパイ。どこかピントがずれているようで実はひたむきな彼女の任務ぶりが、冷厳な国際情報戦に思わぬ効果をあげてきた。今回目指すのはアフリカ。謎につつまれていた国際テロリストが、サファリ・ツアーにまぎれこんでなにやらしでかす、という情報がCIAに入って、さあ、ここはおばあちゃまの出番!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
68
おばちゃまシリーズ。たまたまアリストテレスという名前で思い出した。本作にはアリストテレスと呼ばれる顔も解らない暗殺者が登場する。本作でもおばちゃまは誘拐されてしまい、脱出が話の肝になっている。本作ではおばちゃまの空手が冴えわたる。ハラハラさせられるが、どこか漫画的にも見え安心して読める作品だ。 2016/08/16
七色一味
30
再読。一度このシリーズのどれかを読み始めると、なんとなく再会したくなる登場人物がポコポコ出てきまして。今回はアリストテレスに会いたくなって。「調子の外れた闊歩」にね。2015/10/10
Rosemary*
25
おばちゃまシリーズ第3段。 何度も読み返している大好きな作品、ボランティアに精を出す善良で上品なおばちゃまが長年培ってきた観察力と機転さらに常にブラッシュアップしていく前向きさが魅力的だ。常に明るく脇道にそれながらも最後はうまくやり遂げる 今回はロマンスあり、なつかしのファレルも登場したりと盛りだくさんの上、サファリも楽しめた。脇を固める人たちも魅力的で大変楽しく読了しました。2024/08/18
うめ
25
今まで3巻読んできたけれど、これが一番好き。構成もさることながら、前半ゆったりとしたペースで進んでくれたのが嬉しかった。ラストのどんでん返しとアクションの数々がよりぎゅっと濃縮されて、今回は様々なスパイスも良い感じに効いていて、めりはりがある◎あんまりおばちゃまを不幸な目に合わせたくないので、こんな感じの展開の方がいいなー。2017/01/22
七色一味
21
読破。再読ですが。ファレルに、久々に逢いたくなって(わりとお気に入りの本やシリーズでは、特定の人物に逢いたくなって再読することがあります^^)本書を再読。今回のおばちゃまの任務は、とあるサファリにやって来るメンバー全員の写真を撮ること。ただそれだけ。その、ただそれだけの任務だというのに、相変わらず要らんところに鼻先を突っ込んでは引っ掻き回すのが大好きなおばちゃまは、アフリカに降り立った途端に余計なことをやってしまい、それがきっかけで後でトンデモな事件に巻き込まれます。そして今回はおばちゃまにとって(続く)2011/11/11