内容説明
キャサリンは任務を果たした。イギリス海峡は英米連合軍の6000隻の船で埋めつくされ、ノルマンディー上陸作戦の幕は切っておとされた。時代の女神はチャーチルにほほえんだのだ。だが、そのとき、キャサリンはゲシュタポの手中にあり、やがて恐るべき事実を知らされる…!。世紀の上陸作戦の裏に秘められた人間の運命をダイナミックに描きあげた会心作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Richard Thornburg
9
感想:★★★★ いよいよ切っておとされたノルマンディ上陸作戦の幕・・・読了した時期的にはまさに当時の『今』って感じで入り込めました。 そんな戦火の中で暗躍するスパイたち。 上巻ではサラリとした感じだったのですが、下巻に入ってからは諜報活動におけるダークな部分が前面に出てきて、国家を重んじるための背徳行為はなんでもありになってきます。 実際の戦争や国家間の駆け引きなんてものはもっとダークなんでしょうけどね。 ちょっと重い感じの読了感です。2017/05/29
Pochi
1
複雑怪奇な情報戦。2025/05/22
とらやん
0
第二次世界大戦。連合国のノルマンディー上陸を、 ナチスは水際で撃退することなく、どうして許してしまったのか。 それはノルマンディーは陽動作戦であり、 本当の上陸地はカレーだと思わせた、 イギリスの大欺瞞作戦があったからであった。 と言うわけで、懐かしのスパイ小説です。 盗聴、騙し合い。二重スパイの裏切りの裏切り。 そして故意にゲシュタポに売り渡される女スパイ。 戦争って、嫌ですねえ。2013/08/27
-
- 和書
- 法医学 (改訂3版)