内容説明
ピンポンをするようにごく自然に詩を書き始めた青年は、やがて「ことばあそびうた」をあそび、自らの声でその詩を語り、透明感あふれる日本語宇宙を広げていった。いつもいちばん新鮮でいちばん懐しい谷川俊太郎の決定版・代表詩選集。
目次
20億光年の孤独より
62のソネットより
愛についてより
絵本より
愛のパンセより
あなたにより
21より
落首99より
その他の落首より
旅より
祈らなくていいのかより
うつむく青年より
ことばあそびうたより
空に小鳥がいなくなった日より
定義より
夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかったより
そのほかにより
コカコーラ・レッスンより
ことばあそびうた またより
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
90
率直な言葉で素直な想いを言葉にしている、何て素晴らしいんだろう。言葉が輝いていて、独特の叙情感がありました。綺麗な詩もあれば、思わず笑ってしまう詩まであり、自由自在に世界を描いているようです。きらきらしていて心の中に入って来る言葉たちを楽しみました。2015/12/14
rico
81
二十億光年の孤独にくしゃみして、絶望は単純な白で、朝をリレーして、優しさを定義して。若いころ少し読んだだけなのに、ふっと浮かんでくる谷川さんの言葉たち。デビュー当時の作品に溢れる瑞々しさ。若き雄の猛々しい欲望。幼きもの、愛しいものへの想い。命と死、そして世界への透徹した眼差しにドキッとする。谷川さんが星の彼方に去ってから1年と少し経った今も、それはまっすぐ届いてくる。新しい言葉が届くことはないけど、ここにある言葉を全部受け止めるには、人生は短すぎる、この人の言葉に出会える時間を生きていることに、ただ感謝。2026/03/31
Hong Kong
52
”宿題”に答えてみた。 目をつぶっていると何も見なかった 神様を探そうとしばらくじっと瞳を閉じていたのに 薄目を空いたら水雲に浮かぶ泡と薄青がきれいだ そして私を守ってくれるたくさんの神様が見えた はっきりと目を開いたらレモンの木と青空が広がったが神様は見えなかった2026/01/19
エンブレムT
51
タペストリーのような詩集。表に描かれた模様は美しく色鮮やかで優しく、けれど裏側では重く絡まり合うさまざまな想いがひしめき合っているのが伝わってきました。言葉は真実だけを伝えてくるわけではないけれど、織り込まれている吟味され厳選された言葉は、素直に美しいものだと思えます。個人的には、ことば遊びや思考やギラギラしたものを忍ばせる技巧に長けてくる後年の作品よりも、孤独で透明感あふれる真っ直ぐな言葉に満ちた頃の作品の方が好きです。2013/04/12
チヒロール
43
これはどういう意味なの?って理解に苦しむ詩もあったけど。絵画的なものや、言葉遊び的なもの、子供、自然、宇宙、静物等、バラエティに富んでいてお腹いっぱいになりました。朝や子供を題材にした詩は眼差しが優しくて良かったです。理屈っぽいけど、「りんごへの固執」はユーモアがあって、プッと吹き出しちゃいました。2014/05/24




