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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
189
わずか一滴で致死量に至り、検出不可能、効き目は24時間後に現れるとんでもない毒薬が人に渡り回って…という話!高3の頃に初めて読んで、もう何度も再読しているが、あいかわらず面白い!!いろいろツッコミどころはあるかもしれませんが、それを抜きにしても、個人的には余りある面白さでしたね。月日がかなり流れてるにもかかわらず、また再読したくなる気持ちにさせてくれるのは、さすが赤川次郎さん。毒薬に毒はあるのは当たり前ですが、どんな人にも、人には一滴くらいは毒を持っているのではと感じました。2017/07/23
machi☺︎︎゛
147
わずか数滴で致死量に達し、24時間後に心臓発作で死ぬ。しかも検出不可能な毒薬が大学の研究室から盗まれ人の手を渡り歩く。それを追う研究室の直子。毒は人々の手を渡り歩きながら運命を狂わせていく。赤川次郎さんらしく会話文も多く読みやすい連作短編集。2021/01/07
Aya Murakami
112
ナツイチ2017 第3章のスターがファンを殺すときがタイトル通りどくどくしい皮肉が効いててナイスな印象が強く残りました。迷惑行為をするファン、ストーカー行為をするファン…いますよねェ。タイトルの通りキラッキラなアイドルさんに命を取られないように気を付けてください。後、本作品でのスターが殺人に成功したといえるかは読了した皆様の判断にゆだねたいです。2017/07/23
りゅう☆
110
24時間以内に死に至り絶対に検出されないという毒薬を巡り、男が恋人を、刑事が容疑者を、スターがファンを、ボーイが客を殺す。サブタイトルで誰が誰を殺そうとしてるか一目瞭然なんだけど、そこで起きる出来事に予想を覆される。確かに殺したくなる理由は分かるんだけど、殺す側の男とスターには身勝手すぎて共感持てず。刑事では家族愛が、ボーイでは同士から男女愛へと、でも結局悲しいラストを迎え切ない気持ちになる。直美の立ち直りと切り替えは早いなと思ったけど、ハッピーエンドということでちょっと気持ちが明るくなったかな?2017/07/13
扉のこちら側
102
2018年209冊め。決して検出されない新種の毒による完全犯罪をもくろむ人々。ドミノのように次々と殺意は巡る。赤川次郎作品は悲惨な話も悲劇的には描かれていないが、この作品も解説者言うところのユーモアミステリとしてあまりにもあっさり殺意が描かれている。じゃあ殺そう、とすがすがしいくらいにあっさり考えるのには苦笑してしまった。2018/06/25




