集英社文庫<br> 死の国のアリス

集英社文庫
死の国のアリス

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 299p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087506471

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はんげつ

0
童話を通奏低音として殺人とそのロジカルな解決を描いたシリーズの短篇集。モチーフとなる童話が、真相を見えにくくするミスディレクションになっていたり探偵役の着想のきっかけになったりと効果的で面白い。三年も解決を見なかったことからもわかる犯人が仕掛けた心理的トリックの巧妙さが光る「青鬚の妻」、鏡とカードという手がかりからアクロバティックな論理を放ち「反転の快感」をもたらす表題作「死の国のアリス」、鮮やかな発想の転換から意外な犯人へとつなげてみせる「ドン・ファンの衣裳」の三作が個人的ベスト3。2017/06/13

kanamori

0
☆☆☆2010/10/10

MIRACLE

0
加藤刑事夢想捜査録シリーズの第1作。トクマ・ノベルズ『殺人ファンタジア』の文庫化。先に出た集英社文庫の『仮面の告発』は、文庫オリジナルで、『ファンタジア』刊行以降の作品を集めている。そして、『ファンタジア』から「一人で二人」を収録していた。そのため、本書は、同作品以外の残りの作品を収録している。したがって、文庫では後から出た本書が、シリーズの第1作なのである。2011/09/07

小物M2

0
前作から引き続き空想癖がある加藤刑事が探偵役のシリーズ第2作目。童話などをテーマにしており、それが見事に融合している。どの短篇も前作に負けず劣らずロジックがスマートだ。ベストは、「死の国のアリス」。丁寧な伏線、堅実なロジックが素晴らしい。また、不思議な国のアリスというテーマがミスディレクションと同時に手掛かりとしても機能しているのが秀逸。「フランス人形の死」は、あるものから導かれるロジックが鮮やか。タイトルも印象的。「ドン・ファンの衣装」では、切り取られた洋服から意外な犯人と構図が明らかになるのは巧い。2013/03/18

クマー

0
女性がキーとなる短編集。推理小説らしい作品ばかり。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/614702
  • ご注意事項

最近チェックした商品