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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
96
面白かったです。おせいさんの短編としては鉄板ネタでしょう。中年男の哀愁漂う感じが何とも言えません。ちょっと枯れたような男女の関係もユーモアがあります。日常の一コマですが、ほのぼのホロリとさせられる雰囲気はおせいさんにしか出せませんね。2016/08/01
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
26
何回目かの再読。やや、働き盛りを過ぎた男達の短編集。何で何回も読んでしまうのか、と自分でも謎であるが、出世コースから外れたおじさんが、コソコソと台所に入って自分の好きなオムライスを作る姿がなんとも美味しそうで、ついつい読んでしまう。家を建てるについて、ケンケンとケンカする夫婦の作品もリアル。2015/12/24
佐島楓
25
中年と呼ばれる年齢に入った夫婦の物語七編。今まで読んだことがなかった田辺作品の男性視点を拝読。良かった。悲哀とユーモアは紙一重。なかなかにきわどいことを言わせたりさせたりしているのだが、いやらしくはならない。笑ってしまうのである。このからっとしたところが田辺さんの魅力。ごちそうさまでした。2013/10/15
ルカ
22
勝手に食のエッセイと思い込んで読み始めたら、冴えない中年親父の短編集だった。飄々とした文体故か、やらしさもあっけらかんとしていた。 こんな可愛いタイトルをつけないでくれよー!2024/06/03
とも
17
中年世代のお父さん方の悲哀と哀愁漂う短編集。女性の心情を巧みに描かれる田辺さんやけど男性の心情も実に巧みに描かれる。中年世代ど真ん中の自分も「ふんふん」「そーだそーだ」と納得する事多々あり。 責任を負わされる事の多い中年世代。色んなしがらみに縛られ、自由に伸び伸び出来たヒラ時代を「極楽や」と宣うあたりも納得。 田辺さんらしい暖かい雰囲気に包まれた一冊でした。2020/11/06
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