感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aponchan
17
だいぶ前に買ったままだった本を読んでみたら、なかなか、刺激的で面白かった。約半分が写真なので、イメージがしやすいが、人間の生々しさがストレートに表現されているので、好き嫌いがはっきりするかなと。下巻もすぐに読んでみることにする。2020/11/14
you
7
40年ぶりの再読。本屋でラッピングされて売っていたので「サイン本?」と思ったら、注記が。製本時の接着剤が劣化し本が破損するため、在庫僅少品で重版の予定もないためと。それを見て上下巻衝動買い。若いころに外国の匂いや色彩に触れた時の興奮が蘇る。開高健のオーパも読んで、若いころの興奮を再現しようと思う。表紙のようなふくよかな裸体が無性に恋しくなる。読み始めてページを捲るとすぐ本はバラバラになって崩壊。全体を通じて、暗くてピントが合っていないピンボケ写真。でも手振れはしていないプロの変な写真集。2021/10/03
うたまる
7
「東洋ではまだ、人々の生活が梱包されずに表通りに放り出されている」……東洋を東の果てトルコから西の果て日本まで横断した漂泊の記録。文章が写真を詳述し、写真が文章を要約しながら、上巻はインドのカルカッタまで進む。その途上途上で、肉料理とは死体であることを、SEXとは売り物であることを、他人とは敵かカモであることを改めて思い出させてくれる。先進国では道徳的に問題があると考えられるもの全てを、上品で綺麗な包装紙に包んで隠している。糞便、死体、性器、警戒心。つまり、人間が生きるうえで最も大切なものばかりを。2019/12/13
何だか
5
アジアの西の果てトルコから、東の果て日本までを旅した記録。所々深刻ぶりすぎじゃねーのってのはあるけど、今どきの「グローバル」論者とは一線を画する文章。観念的でない、実体験に根を張った議論の持つ強さかな。「東京漂流」と平行して読んだ。(ぶっちゃけ、写真と文章を合わせたスタイルを見て「オーパ!」のパクリかと思って読んだんだけど、こっちの方が先だった。開高健ファンなもんで、すみません。比較すると、「オーパ!」は人間を嫌って自然を見に行った本、「全東洋街道」はどこまでも人間を見に行った本って感じかな)2013/12/31
がんぞ
5
地中海、トルコから始まる。魚介類を食べているが(日本人には)旨そうではない血も滴るが色々の原色の世界。煮込み中心で焼き魚はマレらしい。女体の写真もある、肉付きは良い。(当方は洋風は食指が動かぬ)。歴史的建造物の住みにくそうなのに住んでいる人たちは何を考えているやら。日本より13年早く「アジア初」の憲法を制定したトルコだが、国王は特記条文をつかい起草者を逮捕幽閉して30年の独裁政治を続けた…。民族には「成功体験」が語り継がれ独立の誇りとなり…。トルコは親日国で世界一周するとしたら20番目ぐらいには行きたいな2013/05/23
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