感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
59
イラストレーターとしての米倉斉加年の絵がいい!2015/05/09
新田新一
30
吉行淳之介のエッセイ集。米倉斉加年の挿絵が多く添えられています。この挿絵がかなりエロティックなもので、品行方正なクリスチャンである私は、顔を赤らめながら読んでいました(真っ赤な噓です。笑)。今回読んで驚いたのは、吉行淳之介の古風な考え方です。女性は産む性で、向かない仕事もあると書かれています。これは古い考え方で、女性が向かない仕事はないのではと思ってしまいました。ただ、はっとする表現もあります。幻滅につながっても、(異性としての女性を)知ろうと努力しなければならない、とは彼の文学の本質を表しています。2024/11/28
Junko
8
米倉斉加年の色っぽい女体が描かれている、吉行淳之介の随想集『女のかたち』「みみ」女性の耳掃除を想像する。次第に細くなっていく眼。次第に開かれていく唇。色気の主役は目や唇で、耳は脇役だ。「せなか」女性の背中を撫で下ろすと、遠い日からの疲労が掌の中に誘い出され、私の記憶がにじみ出てくる。背中に負ぶわれた幼い日の記憶。 頭から足、シミ、そばかすまで、女体を観察し言葉で表現している。女体に対する、優しさと愛おしさがにじみ出ている。2017/09/09
ひろみ
8
かわいいなぁ。吉行さん、かわいいなぁ。吉行さんの話を聞いていると、女に生まれてきてよかったかも、なんて思う。2017/01/29
cocobymidinette
4
彼に束の間可愛がられるなら、彼の云う理解不能で世界のなかで自分のことしか考えられなくて、感受性が男より低くできている生き物に甘んじてもよいと、淳之介さんに恋するわたしはおもうのでした。米倉斉加年の挿絵が最高に好き!2013/01/13
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