内容説明
ジョークこそ紳士の条件なり。開高文豪と元『週刊プレイボーイ』編集長の島地勝彦。このふたりのキザ紳士が、酒場でジョークの十番デスマッチ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デビっちん
7
ジョークは、うまく使えばコミュニケーションのいい道具になるし、反対に殺し合いの火種にもなります。相手をよく見て、言っていいジョークを選ばなければなりません。舞台を整えすぎる効果はなくなってしまうから、説明しすぎるよりは、少し足りないくらいが丁度よいようです。足りないところを少し補足してあげて、「!」となったら、場が和みます。そんなジョークは、やっぱりカラッと乾いていないといけませんし、精神に余裕があると生み出せません。場を和ませるためのネタを仕入れてみてはいかがでしょう?2015/12/16
さっと
6
世界を渡り歩いた文豪・開高健と、親交の深いプレイボーイ編集長・島地勝彦によるジョーク対談。どことなく似た風貌のお二人、とても気が合うのか、楽しい放談になっている。政治、宗教、人種エトセトラエトセトラ、ジョークにも素地となる教養が必要な一方、下ネタは万国共通である。そして、事実は小説より奇なりで、冗談でしょ、と言いたくなる現実が世界にはある。ジョークひとつで、世界を人間を考えさせられる。事の本質は末端にこそ宿るか。2022/08/14
シンドバッド
4
開高健の対談などおなじみの題材も多くあるが、島地勝彦との絶妙の対談 思わず吹き出してしまう面白さ 電車の中で読むと「変な人」と思われかねないので要注意です。2013/05/19
ジュースの素
2
二人のジョーク対抗戦のようなもの。食べる場所でのジョークはいろいろ制約があるようで、政治や宗教のものは特に気をつけないといけない。 戦争を絡ませたジョークは大変に多いそうだ。あまりにも濃密なジョーク満載で読むうちに満腹になってしまった。2015/10/03
Moja
1
故・開高健と元週刊「PLAYBOY」編集長、島地勝彦さんが、酒場で不定期に繰り広げたジョーク集。酒を飲みつつ、時には葉巻をくゆらせながら発せられるジョークの数々は、どれも人の本質をつき、小気味良くて、艶がある。それを理解するには、それこそ教養も必要。どんな生き方をしてきたか、という「センス」。さらりと言える、大人になりたいなぁ。2015/02/11