内容説明
日に日に衰えていく明治生まれの母と女優の私、憎まれ口を叩かれながらも、必死に看護する日々を綴る心温まるエッセイ集。いま“老い”が人生最大のテーマとなった。
目次
母の言いぶん
母のいる風景
母の遺産
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sarara0904
1
人一倍元気だった祖父が高齢に勝てず急に弱ってきた姿と重なり、後半は読みながら目が潤んだ。「頭のひもが切れる」恐れ、歳をとって今までの自分が失われる不安や悲しさ。自分の身になったらどうなるだろうか。ちょうど折り返しと言われる年齢で出会ったこの本、忘れられない本になった。2012/06/14
yhossy
0
図書館で借りた本。(自分の)母にすすめられて。「母」が元気な時の話は頑固さが面白おかしい「母」の姿を笑いながら読むことができたけれど、後半老いて痴呆になってしまってからの「母」の話は子どもとしての複雑な思いや介護の大変さに少々気が重たく。でもこれが現実だと思うと自分自身もこれから避けて通れない道なので両親との関わり方等考えさせられました。この著者のようになってほしいというのが(私の)母がこの本をすすめてきた理由だったのでしょうか?(笑。2010/03/23
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- 和書
- 裏みちの花 文春文庫