内容説明
比類なき美貌と知性を合せ持つ宮廷1の貴公子、光源氏とさまざまな女人たちの恋物語。千年の時を超え読みつがれる華麗なる王朝絵巻「源氏物語」。とばりの奥深く秘められた、愛の恍惚と苦悩を、女人たち自身のモノローグで紡ぎ出す鮮烈な「瀬戸内源氏」の世界。本巻では理想の男性・光源氏の誕生。亡き母の面影を慕う源氏はついに父帝の女御と罪深い1夜の逢瀬を持つ。年上の女人に魅かれる青年の情熱。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
69
源氏物語を女性目線で描いた作品なので、とても響くものがありました。誰からも憧れられる光源氏。その想いと苦しい想いがモノローグのように語られる。だからこそ匂い立つ源氏物語の世界があると思いました。続きも読みます。2019/01/06
Smileえっちゃん
54
美貌と知性を併せ持つ光源氏と女人たちの物語。女性の視点(侍女や女御)から見た光源氏が描かれている。2巻に続く2021/07/21
椿
20
女性の側から語る源氏物語。印象的だったのは「葵」と「紫炎」。葵上が気位が高い女性だったわけではなくて、光源氏が大好きなのにそれを上手く表現できない不器用な女性、として描かれている。葵上が、藤壺と光源氏のことに気付いてた、ということを考えたことなかったよ。六条の御息所の『わたくしよりも才も器量もすぐれているとも思えない葵上さまごとき』というのが、本心だろうなぁと実感したよ。2016/02/16
ねこさん
8
不足を満たそうと欲し、惨めさから逃れようと悶え、最もままならぬ自らの心がまた更に不足を生み、混濁した執着と憂いの海をいつまでも練り上げてゆく。このように情意すること無しに、人は生きては行けないのか。この女人源氏物語は、男の優しさが時に無自覚な残酷さとなることを突きつけられる様で、身につまされる。特に本篇でも語られることの少ない葵の上の心情が興味深い。2015/08/24
犬養三千代
6
瀬戸内さんの知性と教養と情念が滲み出ている。桐壺更衣の心をの底「東宮にお立てください」は今までの桐壺更衣を覆す。藤壺のしたたかさは今までの作品にも見えたが光源氏との心の奥に秘めた愛情を描き出すのは凄い。、葵ってこんなに切なかった?のも面白い。次が楽しみです。2023/10/18




