内容説明
ぼくは１６歳の高校生だ。ごくフツーの中流家庭の次男だが、両親の期待はぼくに集中。医学部に入ってね、と世話をやく母親の過保護には抵抗しながらも、人生の十字路にたたずんでしまう。永遠にこのままでいようか―。少年の揺れ動く心をみずみずしく映した青春フィクション。すばる文学賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nanasibunka
0
【再読】 1987年すばる文学賞受賞作 平凡で不器用な高校生の主人公、引きこもる天才肌の兄、過保護な母親、コミュニケーションの薄い父親。当時の家族の病理がこの作品にも影を落としている。現代の家族像と比較するのも面白いのでは。2022/09/29
