出版社内容情報
ベーリング海の孤島セント・ジョージから北米、カナダの大河へ。野獣オヒョウ、名魚ブラック・バス、怪魚スタージョン…豊饒の海で、砂漠の湖で小説家の剛竿が熱く躍る。
内容説明
ベーリング海の孤島セント・ジョージ。荒波に翻弄される小舟から、小説家開高健は釣糸を垂れる。待つこと10日。豊饒の海に潮満ち、剛竿が悲鳴をあげる。北海の野獣オヒョウとの格闘が始まった(アラスカ編)。更には北米の砂漠、ミード湖の名魚ブラックバス、洒落者ストライパー等々。カナダの大河にひそむ珍味キャビアの母にして太古を生きるスタージョンに挑む。(カリフォルニア・カナダ篇)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
396
今となってはちょっと信じがたいほどの企画だが、アラスカから北米大陸を南下して、果ては南アメリカ大陸の南端まで釣行しようというのだ。本書はその北米篇。釣り人は開高健。最初の釣行地はベーリング海に浮かぶ孤島セント・ジョージだ。晴れる日は1年に3日しかない、風雪の地である。オットセイの大群が居たりと、何もかもけた外れのスケール。狙うはオヒョウ。表紙の写真のようなサイズも、けっして規格外ではないらしい。これまでの最大級は体重400kg超、推定年齢75~85歳という超大物。釣りそのものの楽しみは薄いようなのだが⇒2020/05/05
ゆいまある
83
オーパ!が余りに売れ、その後も何匹目かのドジョウを狙い続けた開高健(と、出版社)の最後の釣り紀行シリーズ。珍しい所で珍しい魚を釣る。料理本も一緒に出そうとシェフを伴い、目的地まで豪華に旅をしながら移動する日本がお金持ちだった頃の話。売れたらどんどんスケールアップして企画で売るというのはまるで集英社。あ、集英社だった、この本。余り釣れなかったこともあり、アマゾンのような輝きはないのだが、食べ物話は面白い。特に本格的にブームになる前の1980年代にも関わらず、カリフォルニアワインを高く評価してるのはさすが。2020/11/08
ちびbookworm
79
★3.5.1987年の前作「オーパ」(世界の怪魚を釣る冒険)のシーズン2というべき本◆今回狙うのは、①アラスカの巨人、オヒョウ。②北米のブラックバス、ストライプド・バス。③カナダの太古のチョウザメ◆好きな箇所は、①オヒョウとの奮戦シーン。このビースト(野獣)には、凡ての装備が大きく、強く、重くなければならず、文豪のチキンアームが耐え、釣果が出るか?見ものである◆海外の辛い旅には、旧・新約聖書を必ず持参した。原野の小屋で読んだ後、アラスカの生物を観る眼が鋭くなる。こうした旅中、読後の開高長考・熟考も好きだ。2022/01/23
文庫フリーク@灯れ松明の火
33
読み友さんの『オーパ!』感想UPに惹かれて再読。表紙の写真は【オヒョウ】細長い鰈(カレイ)想像して頂ければ。但しサイズが違う。表紙の【オヒョウ】で40kgくらい。アラスカでは中型とのこと。バーン・ドア(納屋の戸)サイズと呼ばれる。ダブル・ベッドサイズと呼ばれる巨体になると400kg。馴染みの無い魚と思ったら、白身魚のフライとか洋食店のムニエルに使われているという。本文を読むと【フィレ・オ・フィッシュ】にも使われていそう。(1983年の出版です) 鱈(タラ)使用が殆どでしょうけど。谷口氏の料理が美味しそう。2010/09/12
ゐづる
19
日本一教養のある釣りキチ、開高健氏の怪魚釣りの旅第二弾。今回も、バカでかいオヒョウ(釣り味はイマイチらしい)やら、シマスズキ(阪神のユニホームみたいなタテジマを持つ、猛虎魂あふれる魚)やら、チョウザメ(海の宝石)を釣り上げるべく、北米大陸を奔走します。この頃から開高健氏の体調がよろしくないようで、文にしばしば翳が落ちていますが、サラッと笑える文に仕立てているのがなんともオシャレです。2014/01/21
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