内容説明
小学校2年生のとき、両親の離婚で、祖父母に育てられた著者。少女時代は古い「女らしさ」がいっぱいだった。しかし週末に会う父は「女だからといってひとに頼るな。自力を尽くせ」と教えた。独立精神旺盛な著者の少女時代をもとに「若草物語」「ふたりのロッテ」「あしながおじさん」、萩尾望都の少女マンガ等をまじえ、「少女」について語る、著者会心のエッセイ集。
目次
1 少女へのタイムトラベル(青い薔薇の皿には海があった;ちょっぴりブルース・花物語;“傷ついた馬”のための短い文章―オキーフからローランサンへ)
2 物語の少女たち(「ベスはあたしの良心」とジョーは言った;ドイツのロッテと日本のチエちゃん;ジュディちゃんの無作法な手紙;わが心の「あしながおばさん」)
3 「非少女」から「超少女」へ(近代的「少女」の小さな繭―萩尾望都の提出した問題;「少女」と世界のゼロ地点;「非少女」の自己肯定;「超少女」の誕生)




