集英社文庫<br> うき世かるた

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集英社文庫
うき世かるた

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  • サイズ 文庫判/ページ数 220p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784087492767
  • NDC分類 914.6

内容説明

読みつがれ、語りつがれた、誰でも知っている「いろはかるた」には上方と江戸の2種類ある。いは“犬も歩けば棒にあたる”と“一寸先、闇の夜”。ろは、“論より証拠”と“論語読みの論語知らず”等等。東西かるたを並べて、楽しく読み、おもしろ、おかしく世相を語るエッセイ風文化論。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パチーノ

6
1983年9月4日から1984年8月19日の「毎日新聞日曜版」に連載されたものを集めたエッセイ集。江戸(東)と上方(西)の「いろはかるた」を対比しての考察。今でもよく知られるものから死語となり耳にする機会がなくなったものまでを収める。年代、性別などによって人それぞれ「いろはかるた」の文句に対する感じ方が違うという著者のあとがきも併録。2016/02/15

かんやん

3
上方と江戸、二種類のいろは歌留多を枕にしたエッセイ。ことわざ、故事成句というものには、庶民の人間観、世相観がにじみ出、まあ紋切り型といっていいかもしれない。しかし、現代では意味が通じにくくなっているものや、180度変わっているものも。また、年を重ねれば、その言葉の重みが実感されたり、解釈がかわったりもする含蓄というものもある。そして世相が変われば、人も変わる。変わらぬ部分もある。著者の視点は一々面白く、唸りながら読んだ。2015/12/07

1
★★★☆☆ いろは歌留多の「安物買いの銭失い」の「安物」って、昔はどうやら「女」のことを意味していたのかも、とは。ということは、失うのは「銭」じゃなくて、「鼻」だったということになるのかな? でも「安物買いの鼻失い」ではいくらなんでも、子供も交えて遊ぶ室内遊具としては不穏当だもんなあ。 2017/04/09

スズキィイ

0
いろはがるたに上方と江戸の二種類あることすら知らなかったので、この本との出会いは貴重だった。例えば”ゐ”は東が「芋の煮へたもご存知ない」で、西が「鰯のかしらも信心から」と違う。ただこれは旧仮名遣いでも「いも」「いわし」であるため、かるたにおける野放図なはみだしであるとのこと。そのかるたの文句の解説から始まり解釈を筆者ならではのキリっとした視線で教えてくれる。新聞連載らしく簡潔にまとめられた文章で網羅されたうき世とかるたの世界に面白おかしく読み進めることが出来た。2022/08/23

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