内容説明
“少年―それはひとつの思想である。少年をえらぶと意志すること―それはひとつの選択である。(少年派宣言)”世のすべての事象、映画、小説、マンガそして現実の「男の子」の中から美少年に相応しい年齢、姓名、ファッション、教養、行動のあらまほしき姿と実体を、つぶさに観察し解明してゆく究極の完全無欠エッセイ。
目次
少年派宣言
美少年学入門
花の美中年学入門
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tanaka9999
13
1987(昭和62)年第1刷、集英社の集英社文庫。エッセイと小説。自分の好み語り。それが悪いとは言わないが、この人は自分を恃むところが大きいように感じてしまう。それが後半生(この頃よりもう少し後かな)から固定読者はいるが新規読者は望めない「老大家」化し、さらに周囲との衝突を招いたのではないか、と思ってしまう。小説「遊戯」はなんとなくお伽噺めいたお話。2024/09/02
チクタク
1
貸した単行本が返ってこないので文庫で再購入。ところで表紙のジルベール、乳首を指で挟んでるよ…。何してんだか、この人は。2014/05/23
マァちゃん
0
昔の評論ですが、作者の中高生時代には見向きもされなかったジャンルが二十代後半で専門誌が出来てエッセイ連載となり、急速に広まった事がわかりました。今は更にボーイズラブは花盛りですね。私は読みませんが。2014/05/15
芳樹
0
「美少年学入門」と云う題ではあるが、作者の美少年論であり好みを語っているだけだったように感じる。時代が一時代どころか二時代程昔なので共感しづらい部分が多かった。だが、耽美的感覚は森茉莉や三島由紀夫、堀辰雄などが好きな人なら共感出来るかも知れない。2013/05/01