内容説明
菊池寛、川口松太郎、檀一雄らに愛され奔放な恋を重ねた若き頃。夫の裏切りに泣いた日々。シャーリー・マクレーン、フランク・シナトラを始めとするハリウッド・スター達との華麗で心暖まる交流。戦前から現在まで映画の中に人生の真実を見、何に対しても愛する心を持ち続ける“小森のおばちゃま”が流れるままに生きてきた波瀾の人生を綴る初の自叙伝。
目次
第１章 小さな恋のメロディ
第２章 理由なき反抗
第３章 明日に向って撃て！
第４章 愛と喝采の日々
第５章 落ちた偶像
第６章 格子なき牢獄
第７章 エデンの東
第８章 女と男のいる舗道
第９章 巴里の屋根の下
第１０章 旅情
第１１章 長距離ランナーの孤独
第１２章 地上より永遠に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
49
子どもの頃に見たチャーミングなおばちゃまの印象で読み始めると、宇野千代さんのような奔放さと豪胆さに驚き、宇野千代さんも間接的に登場してまた驚いた。おばちゃま、すごい！母方の祖母と同年代であることを念頭に置いて読み始めたので衝撃は更に大きく、明治・大正・昭和と、生きることも大変な時代を颯爽と生きた小森のおばちゃまが大好きになった。自叙伝である本書は、おばちゃまが十数年信じて愛してきた夫に愛人がいることを知り、絶望を抱え（⇒）2023/11/09
