感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
y_u
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西洋文明の限界、東洋思想の復権を企てた一冊。しかし、肝心の東洋文明の復権について、どのように復権させるのかが書かれていない。東洋文明に希望を託すといった曖昧な形で終わっている。 西洋文明が行き詰まりを起こしていることについては、ギリシャ哲学から近代西洋哲学まで順序立てをしながら、詳しく述べられているのでわかりやすい。2013/04/30
うえ
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「マルクスの信仰においては、歴史に飛躍が存在しているのである」「近代主義の歴史観にはドラマがない。ところがマルクス主義においては、近代主義の進歩史観に一つのドラマチックで道徳的な歴史観が加えられている」「ほとんど盲目的な近代的進歩史観の信仰者であった日本人は、ほとんど盲目的にマルクス主義の進歩史観の信仰者になった。そして知識人は進歩的といわれることを何よりも誇りとした」2013/07/02