感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
25
より分析の範囲が広がっていきます。もはや塔から独立した話です。日本書紀の記述くらいしか知らない私にとって正しい推論か否かは別として大変面白い話でした。また国により建物は似かよう部分はあっても塔に関しては何故あんなに形状が異なるのだろうかとも思いました。2023/11/23
櫛部晃季
4
上下巻読んで感じたのは『塔』か?だね。全体の2割有るか無いかの内容しか塔に触れてない。あとは蘇我氏、藤原氏、聖徳太子、その時代の天皇皇后達。内容が面白くない訳ではないのだけど、表題から内容を期待して読むと肩透かしを食う。特に古墳にまで触れる冒頭を読むと期待感が高まるので、余計に読後の『???』が増大。表題を変えて欲しい。2015/10/03
Gen Kato
1
再読。論の中心は聖徳太子、藤原不比等の業績へと移行していきます。日本における仏教と律令体制、そしてそこにはどうしてもおさまりきらない原始的な御霊信仰について考えさせられ。あれ? 塔はどこへ??(笑)2013/12/29
中納言
1
上巻よりも進んだ大胆な発想は、簡単には受け入れられない。奈良の都は、怨霊、性欲、悔恨など血生臭いものがうごめく時代だったのか。現代に残る美しい寺がそういった血生臭いところから生まれたか。彼の論を批判するほどの知識は持たないが、美しい古都奈良が、不気味な世界だったとは、思いたくない。法隆寺についてだけで、まとまっていればそれで十分だったように思う。2011/04/17