内容説明
その肉体には個性がある―胡蝶蘭に囲まれた鏡台の手前、そこには素肌にローブを纏た名優の姿があった。『ぼく』は初めて坂東玉三郎の楽屋を訪ねる。多忙な日々を過ごしつつも、迷いの真っただ中にあった作家は、この運命的な出会いを契機に、歌舞岐脚本への挑戦を企てる。そして、復活。気負いなく綴られた流行作家の身辺。オリジナル台本「三国伝来玄象譚」を収録。
目次
絢爛たる鷺(上弦の月を喰べる獅子;旅に果てたし;黄金宮;荒野に獣慟哭す;あとがき大全 ほか)
歌舞伎台本 沙羅姫 晴明 三国伝来玄象譚 二幕三場(安倍晴明屋敷の場;羅城門の場;老桜樹の場)
舞踊劇 三国伝来玄象譚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きなこ
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夢枕獏、玉三郎さんに恋したな2017/09/24
tomite
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ひたすら原稿用紙に物語を綴った。本が売れた。金も地位も名声も得た。だが満たされない。型に嵌められていくジレンマだけが残った。そんな時、一人の歌舞伎俳優に出会った。坂東玉三郎。圧倒的な美と、妖艶さを持った名優。彼の為に歌舞伎の台本を3年かけて創った。今までにない経験。試行錯誤の毎日。だが、充実した日々だった。作家・夢枕獏が新たな地平に踏み出した。その日々を綴ったノンフィクション。作者の新しい一面が見れて、新鮮だった。2011/01/07




