内容説明
京都貴船川べりの料亭で、旧友と会っていた京都府警・狩矢警部のもとに、殺人事件の知らせが入った。犠牲者は、グループで遊びに来ていた娘和美の友人だった。和美の協力を得て捜査を進めるうちに、またも仲間の女性が変死…。京都シリーズで陰の主役だった狩矢警部が娘とともに表舞台で活躍する、表題作ほか2編を収めた連作ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
2
京都の3つの川を題材にした、短編集。 貴船川,保津川,鴨川のうち、貴船川だけ知りませんでした。 京都の文化と歴史はあまりでてきません。 3つの川の地図を見ながら読めば,京都の地名と地形が分かります。 山村美紗のキャサリンものは、キャサリンのさばけた性格に引っ張られるので読み飽きませんが, 本書は、その脇役の狩矢警部が主人公で,妻と娘の和美も登場する。 不思議とキャサリンシリーズの流れを汲んだ,さらりとした仕上がりになっています。 キャサリンものだと思って買いましたが失敗ではない。2011/09/16