集英社文庫<br> 樽―乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10〈9〉

集英社文庫
樽―乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10〈9〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 525p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784087488371
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

陽光あふれる4月のある朝。ロンドンの埠頭で、汽船からの荷おろしが始まった。ところが、4個の樽が索からはずれ、その1つから、ワインのかわりに、金貨と、女の手が現れた!樽の発送元はパリの美術商。ドーヴァー海峡を越え、英仏両国にまたがって、ロンドン警視庁の必死の捜査活動が始まる…。「アリバイ崩し」の醍醐味を満喫させる、“トラベル・ミステリーの元祖”クロフツの鮮烈なデビュー作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マーロウ

6
次々に現れる手がかりを辿っていく刑事達。ロンドンとパリを舞台とした捜査の過程が丁寧に描かれており、読者にフェアな探偵小説であった。 突っ込みどころは少しあるが、全体としてとても面白く読めた。2018/12/29

アルパカ

6
着々と踏み固めるような捜査。同じような調査を再度したりして、ちょっと退屈に感じてしまい読むのに時間がかかってしまいました。とても丁寧でリアルな報告書を読んでいる感じ。第3部の解決せまる部分で私立探偵が危機に陥り、そこがドラマティックです。つくづく愛情のない結婚はいけませんね。2017/11/03

来古

3
【再読】以前読んだときは正直いい印象を感じなかった。本書をもとに執筆された「蝶々殺人事件」(東都書房版)「黒いトランク」(創元推理文庫版)を読んだことで、理解力が上がったからなのだろうか、印象が良くなった。2017/05/10

クロモリ

3
きっと当時の優秀な警察官ならこういう捜査をするだろうな、と思わせる、リアリティある描写。探偵も天才的直感でズバリ解決するのではなく、こつこつ自分の足で証拠を収集して犯人を追いつめていきます。しかしラストが凄い。ローカル単線電車にずっと乗ってきたらいきなりディズニーランドに着いちゃった的なぶっ飛び展開。どうでもいいことですが作者の写真が紳士で素敵でした(笑)2012/07/14

朱音

3
ミステリの古典なのだが初読み。トラベルミステリーの元祖とか書かれてるけど、この時代にイギリスとフランスをまたにかけたトリックというのはすごいと思う。解説にも書かれていることだが、描写が細かい。(そのせいかどうかわからないけど、早読みの私も、三日かかってしまいました。)なかなか読むのがつらい文章ではある。内容が悪いわけではないし、訳がわるいのでもないのだけれど、タイプが自分にあわなかったというのだろうか?推理小説で読むのが大変だった、と言う経験はあんまりないのでかえって新鮮な気持ちだった、というのは変だけど2002/03/02

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