内容説明
生粋の江戸っ子である著者が、長野県佐久市の内山に、土地を買い、家を建てた。都会人が別荘をもって、優越感にひたるのとは違って、故郷を追われた敗者復活戦との意気込みであった。しかし、信州の自然に魅せられ、地元の人々に、ぞっこん惚れてしまった著者。貯金に励み、家作りにつぎこんだ。満天の星のもとに佇むわが家を思い、目頭を熱くする。「田舎」暮しの魅力、喜びをユーモラスに描く。
目次
「田舎」は子共のころからの憧れ
「田舎」の物件を見に行く
そこは信州の過疎地
「田舎」のエグゼクティブは凄い
残照が紅葉を燃やす里
土地を手放す悩み
「お米」と「ゼネコン」と「田舎」
「田舎」で最初の御難
「夜這い」についてのこもごも
「自分が寝る分おうたら死ぬ」〔ほか〕