内容説明
就職してまもなくカード破産した「僕」。売れないモデル、ミツワの居候となり、主夫のような暮らしをしている。相棒は、声を忘れた落ちこぼれの犬のエンリケ…。都市の片隅で3つの孤独な魂が奏でる切ない不協和音―表題作ほか、全3篇を収録。現代の絶望を、微かにぬくもりを秘めた視線で描く、傑作短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
桜もち 太郎
21
「オープンハウス」と「グッバイ ジェントルランド」は連作。そしてもう一作品「バーチダ ジェフェレンチ(奇妙な鼓動)」もほんの少し繋がっている。三作品とも完璧な純文学だった。20代にしてカード破産した「僕」は売れないモデルのミツワのもとに転がり込んで居候となる。そしてベランダには鳴き声防止訓練首輪を着けた犬がいる。僕とミツワと犬のざらざらした関係、「孤独」が物語をリードする。「運命は次から次へ面倒くさいことを突然持ってくる」たまったもんじゃない、とは三篇目の主人公の思い。人生を吹っ切った彼女が清々しかった。2025/09/30
ちばと~る
20
若くしてカード破産者となったトモノリと飼い主に置き去りにされたエンリケ。売れないモデルのミツワ宅での退屈な生活。ミツワの強制でトモノリはエンリケを捨てに行く。・・・愛犬家のワタクシにはちょっと辛い内容でしたが何処かハートウォーミング。なかなか良い。2015/03/16
酔拳
9
どうしようもない、だらしのない30男が主人公。 仕事もしないで、モデルのひもになっている。 モデルの女とけんかして、かっている犬をすててきてといわれて、男がすてにいくところが印象にのこりました。2016/05/24
mami
4
◇図書館◇2019/01/04
ゆうき
4
哀愁のある独特の雰囲気が非常に伝わる本。自分に当てはまる環境ではないが少ない登場人物がお互いの関係を軸に進む物語は身近な人間との関係を再考するきっかけになりました。2014/07/29




