内容説明
近代的小説は19世紀に、円熟した『大作家の時代』を迎え、『ロマン』という大輪の花が咲き競った。それらは世紀末に誕生した映画に、夥しい数の原作を提供し、現在も様々な解釈のもとに再映画化されつづけている。青春の必読書、そして長さゆえに読み通せなかった小説…映画化作品56(41作家)を、小説と映画の両面から楽しむ。
目次
第1章 赤と黒―ほとばしる情熱の幕開け
第2章 大いなる遺産―ロマンを追い求めて
第3章 居酒屋―庶民の哀歓を鮮烈に描く
第4章 ダーバヴィル家のテス―愛しのヴィクトリアン
第5章 戦争と平和―苦悩から希望へ
第6章 ワシントン・スクエア―花ひらく新大陸のロマン