内容説明
発端は「食べ物」だった。たとえばポテトの謎。南米産のイモが、なぜ欧州に渡り、パリッ子好物フレンチフライになったのか?だが、歩けば怪異にゆきあたる旅は「食」から「驚異」へ、地球的規模の文明路上観察。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
非日常口
3
ポテチから始まるWunderkammerツアー。大航海時代以降、世界は様々な交配を行った。主食は持ち出され、持ち込まれ、国力も変わった。信仰対象もそうだ。本書に散見される様々な写真は興味深い。ケツァルクァトルやヴードゥー、人魚のミイラもそうだろう。ゴーギャンはインカの血筋も引いていたらしい。巷にあふれるファッションもどきをモードにするには何が必要だろう。禁欲と開放のはざまを揺れる快楽。色は元々物質で、神になる。隠者の西行/数寄者の利休。距離のある異を見ることは快楽的だ。ツアーと旅の区別を考えさせる一冊。2013/05/19
みーすけ
2
久しぶりに手に入れた荒俣宏コレクション。あと数冊で揃うかな。「トマト。ポテトなどテまたはトで終わる名前を持つ植物は、すべてマヤの原産と考えていいそうだ」2013/09/15
小林ミノリ
0
食から始まる驚異の旅、観察者、荒俣コリャマタ大先生がおくる、人類の文明化と移動の歴史、身近なものから辿る壮大な文化的地殻変動を見よ。
冬至楼均
0
オリジナルな、混じり気の無いものなんて、どこにも無い。2011/10/24