内容説明
商売には色香がなくてはならない。商売はカルチャーでなくてはならない。商売はドラマチックでなくてはならない。つまり商売とは芸である!繁盛をもたらす福の神の存在を求め、老舗の老舗たる由縁を探り、楽しみながら儲ける秘訣を知る。あらゆる商売の神秘と成功の極意をルポする荒俣宏流ビジネス指南書。
目次
第1章 繁栄を招く神々(「福助」は子供に還る―大阪堺 フクスケ;新しい商神「仙台四郎」―宮城仙台 ほか)
第2章 元祖・本家ものがたり(偉大なる地方惣菜を生んだ店―福岡博多 (株)ふくや
鳥なべは江戸の副業?―東京人形町 玉ひで ほか)
第3章 遊びほど金のかかるものはない(八月十五夜は辻遊廓にかかる―沖縄那覇 松乃下;魔法の店の闇に酔う―北海道銭函 ユーラシア404 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NezMozz
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この国の伝統、風習、格式、それらを連綿と伝え継いできた「継承者」は、小売や卸、流通といった商人たちである、というのが私の持論なのですが、もうね、これ読んでアラマタ氏にお墨付きもらった気分になっちゃったよ!商売には色気がなければいけない、商いごとも芸のうち、まさにその思想が、ちょっとしたゲン担ぎを信仰や伝統にまで高めていった原動力だと思う。少し古い本なので消えた企業もありそうだが、今も権勢を誇る老舗企業もある。現実の現代の、一見神も仏も死んだかに見えるドライな消費社会の裏側にも商神の含み笑いは今も生きている2016/01/24
小林ミノリ
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荒俣氏がつづる一風変わったビジネスの極意、ここで紹介された企業がいったいどれだけ生き残っているのかと、検証するのもまた一興。
プルテウス
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生き残っている企業はどれだけある?20年前に書かれた、栄枯盛衰のビジネス学としても読める。どのメーカーの缶コーヒーも(株)ニッセーが製造しているのは驚いた。どんなに詳しい業界地図にも載っていないニッチな中小企業をここで知るとは思わなかった。荒俣宏の好奇心おそるべし。2012/12/22
非日常口
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相も変わらず、変なことを特集し続けたものだ、と思いつつ、ついつい手が伸びるのが荒俣宏の本ww 2012/11/23
MIRACLE
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雑誌『BRUTUS』の連載記事「ビジネス裏極意」の書籍化。2012/03/20